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2021年9月14日

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米カリフォルニア州で、民主党のギャヴィン・ニューサム知事の解職(リコール)をめぐる選挙が14日に実施される。前日には、同党のジョー・バイデン大統領が同州に入り、ニューサム氏への投票を呼びかけた。

選挙では、新型コロナウイルス対策などをめぐって州民らから不満の声も出ているニューサム知事について、承認するかや、しない場合は誰を後継者とするかを、投票で決める。

同州ロングビーチで開かれた集会では、バイデン氏が今回の選挙結果について、「世界に波及するものだ」と述べた。

世論調査では、ニューサム氏が大きくリードしている。主な対抗相手は、保守派ラジオ番組の司会者ラリー・エルダー氏とみられている。

対立候補をトランプ氏になぞらえ

ニューサム氏は2019年、選挙で知事に選ばれた。共和党は同氏を早期に辞めさせたいと考えている。

カリフォルニア州で知事のリコール選挙が実施されるのは、これが2件目。

バイデン氏はロングビーチの集会で、「あなた(の投票)を国中が注目している」と述べ、リコールに「ノー」を表明するよう訴えかけた。

また、「ギャヴィン・ニューサムを知事にし続けるか、ドナルド・トランプに変えるかだ」と話し、対立候補のエルダー氏を前大統領の「クローン」と呼んだ。

民主党からは、カマラ・ハリス副大統領も先週、カリフォルニア州を訪問した

46人が立候補

ニューサム氏は2019年の就任以来、カリフォルニア州を、アメリカの進歩的で金を惜しみなく使う州としての地位を確立してきた。

しかし、新型コロナウイルスのパンデミック対策をめぐって州民のフラストレーションが高まるとともに、米政界の党派対立も深化。ニューサム氏の任期終了前の交代を狙う共和党の動きが加速した。

今回のリコール選挙では、トランスジェンダー活動家や、リアリティテレビ番組のスターのケイトリン・ジェンナー氏など、46人が立候補している。

カリフォルニア州は、連邦レベルの選挙では民主党の強力な地盤となっている。しかし、州内には共和党が優勢の地域があり、2020年大統領選では600万人がトランプ氏に投票した。

カリフォルニア州では2003年、現職知事がリコールされ、アーノルド・シュワルツェネッガー氏が知事に就任した。同州知事のリコールを目指す動きは、1960年代後半からたびたび起きている。

結果を受け入れるか

ニューサム氏の主要対立候補のエルダー氏は、俳優ローズ・マッゴーワン氏の応援を受けている。

マッゴーワン氏は記者会見で、ニューサム氏の妻ジェニファー・シーベル・ニューサム氏から、賄賂の働きかけを受けたと述べた。ハリウッド映画界の大物だったハーヴィ・ワインスティーン受刑者からレイプされたとの訴えを、表に出さないよう求めるものだったとした。

ニューサム氏側はこの訴えを、「完全なでっち上げ」としていると、米紙ロサンゼルス・タイムズは報じた。

こうしたやりとりは、2020年大統領選でトランプ氏が、不正投票があったと主張したことを思い出させるものだ。トランプ氏は13日、今回のリコール選挙について、「不正に操作された」とした。

エルダー氏は米テレビNBCとのインタビューで、選挙結果を受け入れるかの態度表明を拒否した。

(英語記事 Biden in California ahead of vote to oust governor

提供元:https://www.bbc.com/japanese/58555251

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