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2021年9月20日

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アフガニスタンを掌握した武装勢力タリバンは19日、首都カブールで、男性が代行できる職務内容の女性市職員は「事態が正常化するまで」自宅で待機するよう指示した。給与は支払うという。

カブールのハムドゥラ・ノマニー市長は、「女性の就労を一時的に停止する必要がある」とタリバンは判断したと説明した。

市長によると、首都の市職員約3000人のうち、約3割が女性。その全員に仕事を中止させるわけではなく、「たとえば市内の女子トイレに男性は入ることができないため、そこで作業する女性たちは仕事を続ける」という。

「ただし、(男性が)代行できる職務については、事態が正常化するまで、(女性たちに)自宅待機するよう指示した。(女性たちの)給与は払う」と、市長は述べた。

19日には、タリバンに廃止された女性課題省の前で少人数の抗議があったほか、別の女性グループが権利要求の記者会見を開いた。女性課題省の廃止に抗議する人たちは、「女性の排除は人間の排除だ」と主張し、同省の復活を要求した。タリバンは17日、同省の代わりに、1990年代に置いていた「勧善懲悪省」を再設置している。

アフガニスタン独立人権委員会(AIHRC)は同日、タリバンの復権以降、自分たちの事務所や車両、コンピューターがすべてタリバンに押収され、仕事ができなくなっていると明らかにした。

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アフガニスタンでは18日、中学・高校が授業を再開した。しかしタリバンの命令は「すべての男性教師と男子生徒は、それぞれの教育機関に戻るように」というもので、女性教師や女子生徒への呼びかけはなかった。女子校の再開に向けて取り組んでいると、タリバンは説明している。

1996~2001年の旧タリバン政権は、イスラム教に対する独自の解釈にもとづき、女子の教育や就労を厳しく制限した。

20年を経て今年8月に復権したタリバンは、「イスラム法の枠内」でアフガニスタンの女性の権利を認めると述べ、イスラムの決まりに沿って女子が教育を受ける権利や働く権利を認めると述べてきた。しかしその一方で、治安状況が改善するまで女性は家にいるよう通告している。

タリバンの暫定政府に女性の入閣がなかったことに抗議する女性たちを、タリバンの戦闘員が攻撃する事態も起きている。

(英語記事 Afghanistan: Stay home, female Kabul government workers told

提供元:https://www.bbc.com/japanese/58620721

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