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2021年9月21日

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動画アプリTikTokの中国版「抖音(Douyin)」はこのほど、14歳未満のユーザーの利用時間を1日40分に制限すると発表した。

また、今後は本名による認証を必要とするほか、アクセス可能時間を午前6時から午後10時に制限する。

TikTokと抖音を運営する中国のバイトダンス(字節跳動)はブログで、抖音にユースモードを設けると発表。動画サイトでこのような制限を設けるのは世界初だと説明している。

中国政府は現在、10代のテクノロジー利用を制限する施策を進めている。

抖音の利用規約には、同アプリの年齢制限の記載はないものの、18歳未満が利用する場合は保護者の同意を必要としている。一方、中国以外で展開するTikTokは、13歳未満の利用を禁じている。

抖音ではユースモード導入に伴い、科学実験や美術館展示、歴史の説明といった教育コンテンツが新たに加わった。

ブログでは、「10代に対する規制を強化する。高品質なコンテンツを届けることで、若者が学び、世界を知ることができるよう努力する」としている。

テクノロジー規制

中国政府は先週、18歳未満の若者について、平日にオンラインゲームで遊ぶことを禁じた。また、プレイ時間も金曜日と週末、休日などに1時間のみとしている。

2月には、学校への携帯電話の持ち込みも禁じた。


<解説> ケリー・アレン、BBC中国メディア・アナリスト

抖音に対する規制は、長い間望まれていたものだった。

中国の国営メディアはここ3年もの間、若者がインターネットに費やす時間が増え、心身に影響を呼ぼしていると警告していた。

中国のSNSデータサイト「We Are Social」によると、中国人は1日5時間以上、インターネットを閲覧し、うち2時間をSNSに費やしているという。

このデータには16歳未満は含まれていないが、新型コロナウイルスの影響で、中国の若者の間ではオンライン学習が当たり前のものになった。これに加え、国営テレビCGTNの調査では、未成年の95%にあたる1億8300万人がインターネットへのアクセスを持っている。

中国当局は2018年、子供の近視が増えているため、未成年のインターネット利用時間を規制すると発表した。

抖音は、姉妹版のTikTok同様、若者の間で特に人気のアプリになっている。そのため、中国のインターネット規制当局である国家互連網信息弁公室は、「若者の健康促進のために良いサイバースペースを構築するよう」求めていた。

抖音と競合アプリの「快手」は2019年に、「中毒対策」の試験運用を開始。チャイルドロックを導入したほか、子供たちの利用時間を制限する機能を実験していた。


(英語記事 Children given daily time limit on China's TikTok

提供元:https://www.bbc.com/japanese/58634121

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