BBC News

2021年9月22日

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ボリス・ジョンソン英首相とジョー・バイデン米大統領は21日、米ホワイトハウスで直接会談し、気候変動対策や貿易について協議した。オーストラリアとの原子力潜水艦の製造技術の共有などについても話し合ったとみられる。

バイデン大統領は会談に先立ち、「貿易についても少し」話すことになると述べていた。

BBCの取材では、英政府はアメリカなどと個別の貿易協定を締結する代わりに、アメリカやメキシコ、カナダとの貿易協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」への参加を検討する可能性があるとみられる。

会談前に英米間の貿易協定について質問が及ぶと、バイデン氏は「イギリスとそうするには、協議を続ける」と、大統領執務室で記者団に述べた。

また、欧州連合(EU)離脱後の北アイルランドにおける和平プロセスを損なわないよう、イギリスにあらためて警告した。

「和平プロトコルについて、私には非常に強い思いがある。アメリカの我々は超党派で大いに努力し、膨大な時間と努力を費やしたので」

バイデン氏は、国境閉鎖につながるような「アイルランド協定」の変更は望んでいないと述べた。

ジョンソン英首相は、「それはまったく正しいことだ」と述べ、「この点については、ジョー、我々は完全に一致している。ベルファスト/聖金曜日(グッド・フライデー)協定を妨げたり、バランスを崩したりするようなことは誰も望んでいない」と付け加えた。

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貿易協定めぐり「真の進展」

ジョンソン氏は先に、次の総選挙までにアメリカと貿易協定を締結する可能性を軽視していたが、カマラ・ハリス米副大統領と共に記者団の前に姿を見せると、英米会談で「真の進展」があったと述べた。

英政府の意向をよく知る消息筋はBBCのローラ・クンスバーグ政治編集長に対し、ドナルド・トランプ前米大統領が北米自由貿易協定(NAFTA)を破棄した後にアメリカ・カナダ・メキシコが合意したUSMCAへの参加を、イギリスが交渉する可能性を示唆した。

この情報筋は「そうするために、様々なやり方がある」とし、「問題は、米政権が準備できているかどうかだ。ボールはアメリカ側にある。交渉成功には双方の協力が必要だ」と述べた。

ジョンソン氏とバイデン氏が直接会ったのは、6月の英南西部コーンウォールでの主要7カ国(G7)首脳会議以来、2度目。

11月に英スコットランド・グラスゴーで開催される国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)では、3度目となる直接会談が実現するとみられる。

世界各国のリーダーが集まるCOP26は、気候変動を抑制するための重要な局面であるととらえられている。

バイデン氏は21日、ジョンソン氏との会談に先立ち出席した国連総会で、気候変動対策への金融支援を2024年までに年間114億ドル(約1兆2500億円)に倍増させる方針を明らかにした。

ジョンソン氏は、各国が目標としている1000億ドル(約10兆9000億円)の資金調達に向けて、アメリカが「積極的に取り組んでいる」とした。

(英語記事 Johnson and Biden meet at White House

提供元:https://www.bbc.com/japanese/58647071

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