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2021年9月27日

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アフガニスタンで復権した武装勢力タリバンは26日、南部ヘルマンド州の理髪師に対し、男性のひげを剃ったり整えることを禁止した。イスラム法(シャリア)の解釈に反するためとしている。

タリバンは、ヘルマンド州のサロンに掲示された通知の中で、理髪師に対して髪型やひげはシャリアに従ったものでなければならないと警告している。

BBCが確認した通知には、「誰にも文句を言う権利はない」と書かれていた。

タリバンの宗教警察は、違反者を処罰するとしている。

タリバンは1990年代の旧政権よりも穏健な政権づくりを約束しているが、今回の命令は当時の厳しい統治への回帰を示唆している。

先月の復権以降、タリバンは自分たちと対立する者を厳しく処罰している。25日には西部ヘラートで、誘拐事件の犯人とされる4人を射殺し、市内の広場に遺体をつるした

「アメリカ式のスタイルはやめろ」

首都カブールの理髪師も、同様の命令を受けたと証言した。

同市のある理髪師は、「戦闘員たちが何度もやってきて、ひげを整えるのをやめるよう命令してくる」と語った。「彼らの1人は、私たちを捕まえるために覆面調査員を派遣できると言っていた」。

カブール最大級のサロンを運営する別の理髪師は、政府高官を名乗る人物から電話があり、「アメリカ式のスタイルに従うのはやめろ」、「誰のひげも剃ったり整えたりするな」と指示されたという。

タリバンが最初にアフガニスタンの政権を握っていた1996年から2001年の間、イスラム強硬派は派手なヘアスタイルを禁止し、男性にひげを生やすよう要求していた。

しかしそれ以来、ひげを剃らないスタイルが人気を博し、多くのアフガニスタン人男性がサロンで流行のカットに整えてもらうようになった。

禁断のビジネス」

安全を考慮して匿名で取材に応じた理髪師たちは、新たな規則によって成形を立てるのが困難になると主張している。

「私のサロンは長年、若者の好みに合わせてひげを剃り、流行のスタイルにする場所だった」と理髪師の1人はBBCに語った。「このビジネスを続ける意味がなくなってしまう」。

「美容院や理髪店は、禁断のビジネスになりつつある」と、別の人は語った。「15年も続けてきた自分の仕事はもう続けられないと思う」。

西部ヘラートの別の理髪師は、公式な命令は受けていないものの、ひげを整えるのをやめたという。

「お客さんがひげを剃らないのは、路上でタリバン戦闘員に狙われたくないからだ。彼らのような風貌になって、溶け込もうとしている」

カット料金を値下げしても、商売はあがったりだという。「自分のスタイルや髪型を気にする人は誰もいない」。

(英語記事 Don't trim beards, Taliban warn Afghan barbers

提供元:https://www.bbc.com/japanese/58702231

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