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2021年11月24日

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米ウィスコンシン州で21日にクリスマス・パレードの列に車が突っ込み、大勢が死傷した事件で23日、8歳の男の子が亡くなった。これでこの事件による死者は6人となった。

車を運転していたダレル・エドワード・ブルックス・ジュニア被告(39)は同日、5人に対する殺人罪で起訴された。検察当局は、8歳少年の殺人罪でも追起訴する方針。

ウィスコンシン州ミルウォーキーの西にあるウォーカシャで21日に起きたこの事件では、62人が負傷している。

警察は、ブルックス被告がパレードで車を「ジグザグに」走らせていたため、できるだけ大勢をひこうとしたとみている。

被告には複数の犯罪歴があるため、保釈保証金は500万ドルに設定された。

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23日に死亡が確認されたのは、ジャクソン・スパークスくん(8)。兄のタッカーくん(12)と共に車にはねられた。

ジャクソンくんは、野球チームの一員としてパレードに参加していた。ジャクソン君のために募金を集めていたウェブサイトによると、事件後に脳の手術を受けていた。

タッカーくんも頭蓋骨を骨折したが、回復する見込みだという。

ほかの犠牲者は、ヴァージニア・ソレンソンさん(79)、リアナ・オーウェンさん(71)、ジェーン・クリッチさん(52)、ウィルヘルム・ホスペルさん(81)、タマラ・ドゥランドさん(52)。

警察は、負傷者のうち18人が未成年だと発表。被害者の複数が今も重体だという。

ミルウォーキーの西に位置する人口約7万2000人のウォーカシャでは毎年、感謝祭(サンクスギビング、今年は25日)前の日曜日にパレードが行われ、仮装した人や山車、ダンサーやマーチングバンドなどが登場するのが恒例となっている。

今年のテーマは、「安寧と喜び」(アメリカの定番クリスマスキャロルの歌詞の一部)だった。

多くの前科

ケヴィン・コステロ判事は23日、ブルックス被告の「驚くべき」前科に加え、ウィスコンシン州とネヴァダ州での起訴から逃げていたことを受け、今回の事件の保釈金を500万ドルに設定したと説明した。

「判事として長年働いてきたが、こんなことは初めて目にする」と判事はの得た。

訴状によると、ブルックス被告はパレードのルートから車を遠ざけようとする警察たちの指示を無視した上で、群衆に向けて車を加速させた。

警官の1人は、被告は「まったく無表情だった」と話している。

調べによると、被告は「意図的に右へ左へと」車を動かしていた。複数の目撃者がこれについて「できるだけ多くのパレード参加者に車を当てようと、直接的に意図した動き」だと感じたという。

自殺防止の上着を着せられて出廷したブルックス被告は、個々の罪状には終身刑の量刑が伴うと裁判長に言われると、泣き出した。


ブルックス容疑者は今月初めに、自分の子どもの母親を車でひいたとして起訴されており、事件の2日前に保釈金を支払って留置所から保釈されたばかりだった。

ミルウォーキー郡地方検事のジョン・チザム氏は、この時の保釈金が1000ドルと「不当」に低かったとして、この保釈金の見直しを行っていると述べた。

ブルックス被告はこの保釈の前にも、甥(おい)などに発砲したとして起訴されており、保釈されていた。

記録によると、ブルックス被告は1997年以降、10件の犯罪で起訴されている。

さらに、ウォーカシャの事件の20分後には、ブルックス被告が市内の民家で電話を借りる様子が映像に残されていた。

この家の住人は起きたばかりの事件について知らず、被告にサンドイッチを振る舞い、上着を貸し与えたという。

NBCニュースによると、その後不審に思った住人が被告に家から出てほしいと伝え、警察を呼んだという。

(英語記事 Child is sixth fatality in US parade car-ramming

提供元:https://www.bbc.com/japanese/59397166

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