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2022年4月18日

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北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は17日、同国が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の立ち会いのもと、「新型戦術誘導兵器の試射」に成功したと報じた。「戦術核運用の効率」強化のためだとしている。

KCNAは、「前線長距離砲兵部隊の火力打撃力を飛躍的に高め、朝鮮民主主義人民共和国の戦術核運用の効率と火力任務の多角化を強化する上で大きな意義を持つ」としている。

また、金総書記が「国の防衛力と核戦闘武力をよりいっそう強化する上で提起される綱領的な教えを与えた」と伝えた。

KCNAが公開した画像には、発射実験に立ち会い、笑顔で拍手する金総書記が写っている。

韓国軍合同参謀本部(JCS)は先に、北朝鮮が16日午後6時ごろ、2発の短距離ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体を日本海へ向けて発射したと発表。アメリカは状況を注視しているとしていた。

今回の発射実験は北朝鮮が近々、小型核兵器、つまり戦術核兵器の実験を計画していることの表れだと、複数の専門家はみている。

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米韓合同軍事演習に反発か

韓国では18日に、朝鮮半島有事を想定した米韓合同軍事演習が始まった。北朝鮮はしばしば、こうした軍事演習を「戦争の予行演習」だと非難してきた。専門家たちは、このタイミングでの発射は軍事演習への抗議とみられると指摘する。

また、政治的に重要な日に合わせて行うことも多い。北朝鮮は15日に故・金日成(キム・イルソン)主席の生誕110年を迎えている。

この約3週間前には、2017年以来となる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行った。国連は北朝鮮にICBMの発射を禁じており、これまでの発射実験に対しては厳しい制裁を発動している。

北朝鮮は核兵器開発計画の一環として、ほかにも定期的にミサイル実験を実施している。

同国は2017年に核実験を停止し、2018年には北部・豊渓里(プンゲリ)にある核実験場を爆破。韓国やアメリカとの外交的和解にむけた動きとみられていた。

しかし最近では、同実験場の坑道の復旧作業が進められているとみられることが、複数の衛星画像で確認されている。

(英語記事 North Korea tests new weapon 'to improve nukes'

提供元:https://www.bbc.com/japanese/61137265

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