
米電気自動車(EV)メーカー「テスラ」が20日に発表した1-3月期決算は、純利益が前年同期比7.6倍の約33億ドル(約4200億円)だった。同社はコスト増加に直面する中、販売価格の引き上げを実施。販売台数を31万台超と68%伸ばしたことも寄与した。決算発表を受け、時間外取引でテスラ株は5%上昇した。
イーロン・マスク氏最高経営責任者(CEO)は販売台数について、サプライチェーンが滞らなければさらに増えていただろうと述べた。
また、生産台数が年内に前年比60%増にまで伸びるだろうとした。
同社の中国・上海工場は最近、新型コロナウイルスの影響で閉鎖を余儀なくされた。
工場は19日に再開されたが、さらなる閉鎖を避けるためにスタッフは工場内での寝泊まりが義務付けられると、米ブルームバーグは報じている。
テスラは、「最近、限定的な生産が再開されたが、我々は状況を注視し続けていく」としている。
同社はこの数週間で、米テキサス州やドイツに新工場を開設。事業拡大を推し進めている。
テスラは自社製品の宣伝活動は行わないものの、マスク氏の発言が物議を醸し、たびたびニュースの見出しを飾っている。最近では、米ツイッターに対し430億ドル(約5兆4000億円)の買収提案を行った。
同社は、電気自動車の競合メーカーがマーケティングを強化したことで、受注が急増したとも説明した。
2024年までにハンドルもペダルも付いていない「ロボタクシー」を量産する方針も明らかにした。