BBC News

2022年4月22日

»著者プロフィール

ロシア軍が数週間にわたり支配権を奪取しようとしているウクライナ南東部マリウポリ近郊に、200以上の墓が並んだ大規模な集団埋葬地とみられるものがあることが明らかになった。米人工衛星会社マクサー・テクノロジーズが21日に衛星画像を公開した。

マクサー・テクノロジーズは、この集団埋葬地が3月末から拡張され始めたことが衛星画像で示されたとしている。

集団埋葬地とされる場所は、マリウポリの西約20キロにあるマンフシュという村の近くにあり、長さ約85メートルにわたり直線的な列が4区画並んでいるという。

BBCはこの画像を独自に検証できていない。

ウクライナの地元当局は、ロシア軍が殺害したマリウポリ市民を埋葬していると非難している。

ロシア政府はこれまでのところ反応を示していない。

ロシア軍は数週間にわたる砲撃や戦闘の末、マリウポリの大部分を支配下に置いている。ただ、一部のウクライナ部隊は市内のアゾフスタリ製鉄所に留まっている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は21日、同製鉄所への総攻撃を中止し、「ハエ1匹逃げられないよう」封鎖するよう命じた

<関連記事>

マリウポリ市議会は先に、今回の衛星画像に写っているのと同じ場所にロシア軍が民間人を埋めていると非難する声明を個別に出していた。

市議会は、ロシア軍が穴を掘り、「ダンプカーを使って遺体を運び込んでいる」と指摘。「すでに、近くの墓地の2倍の広さになっている」とする現場の空撮画像を公表した。

マリウポリのヴァディム・ボイチェンコ市長は、同市で数万人の民間人が殺害された可能性があるとしている。

ウクライナや西側の同盟国は、民間人の大量殺人の責任はロシア軍とロシア政府高官らにあると非難している。ロシア政府はこうした主張を繰り返し否定している。

今月初めには首都キーウ郊外ブチャで、ロシア軍が撤退するより2週間ほど前の時点で、路上に複数の遺体が横たわっていたことが、マクサー・テクノロジーズの衛星画像で示された。

4日の米紙ニューヨーク・タイムズが最初に伝え、BBCが確認した3月19日の衛星画像は、ブチャの民間人殺害に関するロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相の言い分を、真っ向から否定している。ラヴロフ外相は3日の会見で、複数の遺体を映したブチャ発の最近の映像は、ロシア軍が後退した後に「でっちあげ」られたものだと述べた。

ブチャのアナトリー・フェドルク町長は少なくとも300人の民間人が殺害されたとしている。

(英語記事 Images suggest mass graves dug near Mariupol

提供元:https://www.bbc.com/japanese/61174025

関連記事

新着記事

»もっと見る