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2022年5月10日

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ショーン・コフラン王室担当編集委員

イギリス王室バッキンガム宮殿は9日、エリザベス女王(96)が今年のイギリス議会の開会式に出席せず、演説を行わないと発表した。

女王は毎年、議会で新しい会期の開会を宣言するとともに、演説で政府の施政方針演説を読み上げることになっている。エリザベス女王がこの式典に出席しないのは59年ぶりとなる。

10日の開会式では、息子のチャールズ皇太子が「女王の演説」を読み上げる予定。

エリザベス女王は歩行に困難が生じており、公式行事への欠席が相次いでいる。

バッキンガム宮殿は9日夜まで、女王は議会の開会に出席したいと願っているとしていた。しかしその後、「一時的な歩行の問題」を理由に、女王が議事堂での式典に参加しないことを認めた。

声明によると、女王は医師の助言を受け、やむなく開会式の欠席を決めたという。

議会ではチャールズ皇太子と、皇太子の息子のケンブリッジ公ウィリアム王子が、女王の名代として開会を宣言する予定だ。

議会の開会式でエリザベス女王がかぶる大英帝国王冠は、予定通り議会に持ち込まれる。一方、王座には誰も座らず、チャールズ皇太子とカミラ夫人、ウィリアム王子は議員らの目の前に座ることになるという。

女王は最近では、聖木曜日の礼拝を含むイースター(復活祭)の行事を欠席したほか、今年は夏季の王室のガーデンパーティーを主催しないことを明らかにしている。

今年に入って女王が参加した宮殿外での公務は、3月に行われた、夫のフィリップ殿下の追悼式典のみ。殿下は昨年4月に亡くなった。

しかし、首相や枢密院との会議など、電話やビデオ回線を通して行う他の行事や、個人的な会合には出席する予定だという。

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議会の演説で女王は、国家元首として政府の施政方針を読み上げる。今年、即位70年を迎えたエリザベス女王がこの行事を欠席したのは、妊娠していた1959年と1963年の2回のみ。

この時には、演説は財務大臣が読み上げた。しかし今年は、チャールズ皇太子が女王の代わりを務める。

ここ数年も、議会の開会式には変更が加えられていた。女王は重い大英帝国王冠やローブを着用せず、昨年は新型コロナウイルス対策で式典自体が縮小された。

今年の開会式では、チャールズ皇太子がウィリアム王子と共に、国家元首が病気などで公務を行えない場合の「臨時摂政」として議会の開会を宣言する。

女王の代理を務めるには、2人の臨時摂政が必要となる。

臨時摂政には他に、エリザベス女王の息子のアンドリュー王子と、チャールズ皇太子の息子のサセックス公爵ハリー王子が任命されている。しかしアンドリュー王子は未成年への性暴力疑惑を受けて王室の公務を引退ハリー王子も公務から引退してアメリカに在住している。

イギリスの首相官邸は声明で、「ボリス・ジョンソン首相は女王陛下の意向を全面的に尊重し、ウェールズ公(チャールズ皇太子)が代理で演説を読むことに感謝している」と述べた。

(英語記事 Queen pulls out of State Opening speech

提供元:https://www.bbc.com/japanese/61389407

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