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2022年5月11日

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南米パラグアイで犯罪組織と闘ってきたことで知られる検察官が10日、新婚旅行先のコロンビアで射殺された。パラグアイのマリオ・アブド・ベニテス大統領は、「卑劣な殺人」だと述べた。

殺害されたのはパラグアイの有名な反マフィア検察官、マルセロ・ペッチ氏(45)。コロンビアののどかな観光地バル島のビーチにいたところを、2人組に撃たれたという。

銃撃の数時間前には、ペッチ氏の妻がインスタグラムで、妊娠したことを発表していた。

妻でジャーナリストのクラウディア・アギレラ氏によると、ペッチ氏が撃たれる前、プライベートビーチで男2人に声をかけられたという。ペッチ氏は何の脅迫も受けていなかったと、アギレラ氏は述べた。

「男2人がマルセロを襲った。彼らは小さなボートかジェットスキーに乗ってやって来たと思うが、実のところ、良く見えなかった」と、アギレラ氏はコロンビア紙エル・ティエンポに語った。

1人が降りてきて、「何も言わずにマルセロに向けて2度発砲した。1発は顔に、もう1発は背中に命中した」という。

夫妻が滞在していたデカメロン・ホテルは、「暗殺者がビーチにやってきて(中略)宿泊客の1人を襲い、殺害した」との声明を出した。

「マフィアの典型的な」攻撃

パラグアイの検察官でペッチ氏の同僚のアウグスト・サラス氏は、「(麻薬)マフィアの典型的な」攻撃だと思われるとし、「そうではないことが証明されるまで、私はそのように考える」と述べたと、AFP通信は伝えた。

殺害現場にはコロンビア警察のトップとパラグアイの捜査官が向かった。コロンビア国家警察のホルヘ・ルイス・バルガス本部長は、アメリカからも捜査で支援を受ける予定だと述べた。

ペッチ氏は組織犯罪や麻薬取引、マネーロンダリング(資金洗浄)、テロ資金調達を専門としていた。

2020年には、パラグアイの偽造パスポートを使ってパラグアイに入国しようとして逮捕された、サッカー元ブラジル代表のロナウジーニョ氏の事件を担当した。

パラグアイのベニテス大統領は、「コロンビアでマルセロ・ペッチ検察官が卑劣な方法で暗殺され、パラグアイの全国民が悲しんでいる」とツイートした。

「我々はこの悲劇的な出来事を最も強い言葉で非難する。組織犯罪との闘いにおける我々の取り組みを倍増させていく」

(英語記事 Anti-mafia prosecutor killed on honeymoon

提供元:https://www.bbc.com/japanese/61403304

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