2022年6月27日(月)

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2022年6月2日

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米ニューヨーク州バッファローで10人が死亡した銃乱射事件で、10代の男性が1日、国内テロの罪で訴追された。ほかに10件の第1級殺人罪にも問われている。

検察は、無罪を主張していたペイトン・ジェンドロン被告(18)について、人種的憎悪に基づく犯行だと主張している。

起訴状では、被告が犠牲者の「認識された人種および/または肌の色を理由に」殺害したとしている。

AFP通信によると、被告はさらに、ヘイトクライム(憎悪犯罪)に関連する複数の殺人や殺人未遂、武器の所持など25件の罪に問われている。

白人至上主義者を自称

ジェンドロン被告は白人至上主義者を自称している。

先月14日午後2時半ごろ、軍服に身を包み、バッファローのスーパー、トップス・フレンドリー・マーケットの駐車場に車で乗り付けて銃を乱射した。その様子を、ライブストリーミングで動画配信した。

警備員が数発撃ち返したが、被告は防弾ベストを着ていたため大きなダメージを受けなかった。その後、警備員を殺害し、攻撃を続けたとされる。

13人が撃たれ、うち11人は黒人だった。被告は320キロ以上車で移動し、黒人の多く住む地域を狙ったとされる。バッファローはニューヨーク州第2の都市。

事件後、バッファローのバイロン・ブラウン市長は被告について、「できるだけ多くの黒人の命」を奪うつもりで現場に来たと述べた。

これまでに、被告が書いたとみられる180ページの文書が浮上している。その中で、自らをファシストで白人至上主義者だと記している。

犯行の動画配信めぐり調査

ニューヨーク州のレティシア・ジェイムズ司法長官は、ソーシャルメディア企業が自社のプラットフォーム上で銃撃の様子を動画配信したり、宣伝あるいは計画することを容認したりしたことで、今回の事件を可能にしたかどうか調査している。

「個人がこのような憎悪行為を行うための詳細な計画を、その後の影響を考えることなく投稿でき、それを世界中に配信できるという事実は、骨まで凍り付くほど恐ろしく、理解しがたい」と、ジェイムズは述べた。

被告が犯行の様子を配信したライブ配信サービス「Twitch」は、暴力行為が始まってから2分もたたないうちに動画を取り下げられたとしている。しかし、すでに複製され、ほかのストリーミングサイトで共有されていた。

アメリカの銃暴力

アメリカでは、銃による暴力がまん延している。米疾病対策センター(CDC)のデータによると、毎日54人が銃器を使った攻撃で亡くなっている。

バッファローでの事件のわずか10日後には、テキサス州ユヴァルディの小学校で、アサルトライフル銃「AR-15」を所持した男性が乱射し、生徒19人と教師2人が死亡した。

ユヴァルディでの事件後、ジョー・バイデン米大統領は(殺傷力の高い)アサルトウェポンについて、「人を殺す以外にいったいどうして必要なのか」と訴え、「良識的な」銃規制を制定するよう議員に呼びかけた。

(英語記事 Buffalo shooting suspect charged with terrorism

提供元:https://www.bbc.com/japanese/61670176

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