2022年6月28日(火)

BBC News

2022年6月5日

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中国の民主化運動が軍によって鎮圧され、多数の死者が出た天安門事件から33年を迎えた4日、香港で追悼式に参加した6人が逮捕された。

中国では、天安門事件に関する話題は厳しく検閲されている。香港は最近まで、中国領土内で天安門事件の追悼行事を行える数少ない場所だったが、中国政府は現在、公の場での追悼を実質的に禁じた。

香港警察は、ヴィクトリア公園で行われた追悼集会に参加した男性5人と女性1人を逮捕したと発表。6人は現在、警察に拘束されている。

ソーシャルメディアには、香港市内で警察が人々を逮捕し、連行していく様子を写した写真などが拡散された。

香港警察はこの日の夜、数百人の警官と警察犬を動員し、ヴィクトリア公園周辺をパトロールしていたという。

ヴィクトリア公園ではかつてこの日には、市民が集まり、ろうそくを灯す追悼集会が毎年開かれていた。この日集まった人々はそれになぞらえ、公園周辺で携帯電話のライト(懐中電灯)を付けた。ロイター通信によると、警察がライトを消すよう警告しに来たという。

当局は先に、無許可の集会では最長5年の禁錮刑が科せられると警告していた。

活動家のチャン・ポインさんはAFP通信の取材に対し、「この33年間、追悼集会は常に平和だったが、今日は(警察が)大きな敵と対決しているような様子だ。人々の心は生き続ける」と語った。

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天安門事件は、1989年に中国全土で起きた政治的自由の拡大を求めるデモの焦点となった。学生が中心となった数千人が数週間にわたって広場に寝泊まりしていたが、6月4日に軍隊が突入して銃撃した。

身元の分からない抗議者が、進行する戦車の列を阻止した姿が映像で世界に拡散され、抗議の国際的象徴となった。

中国政府は、民間人200人と治安維持要員数十人が死亡したと発表した。他の推計では、死者は数百人から1万人にのぼるとされている。

追悼集会の禁止や参加者の逮捕は、香港の政治的異論を封じ込めようとする中国の幅広い政策の一環であると活動家たちは見ている。

中国政府は、2020年に香港で国家安全維持法を(国安法)制定して以来、公の場での六四(中国語で天安門事件の日の通称)にまつわる展示をほぼ全面的に抹殺するようになった。

自治が続く台湾は、中国語圏で唯一、公然と記念行事ができる地域の一つだ。4日には首都・台北に大勢が集まった。

台湾の蔡英文総統はソーシャルメディアへの投稿で、「香港では、6月4日にまつわる人々の記憶が組織的に抹消されている」と批判。「だが、そのような非情な力では人々の記憶を消すことはできないと信じている」と語った。

台北でのイベントに参加したジェレミー・チアンさんはロイター通信に、「民主主義がいかに尊く、同時にもろいものか、そして民主主義を大切にする人がいかに立ち上がらなくてはならないかを象徴している」と話した。

(英語記事 Six held in Hong Kong on Tiananmen anniversary

提供元:https://www.bbc.com/japanese/61693902

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