2022年6月26日(日)

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2022年6月6日

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バングラデシュ南東部チッタゴン近郊シタクンダのコンテナ集積地で4日夜に発生した火災で大規模な爆発があり、少なくとも49人が死亡、数百人が負傷した。

火災は4日午後9時ごろに発生。数百人の消防隊員や警察、ボランティアが現場に急行した。

消火活動にあたっていたところ、多数の輸送用コンテナが爆発した。この大規模な爆発で多くの救助隊員が炎に包まれ、がれきや人が空中に投げ出された。

この爆発で少なくとも5人の消防士が死亡し、複数の負傷者が出た。爆発が起きる前に火災の取材にあたっていたジャーナリストなど、多くの人が行方不明になっている。

コンテナには化学物質が積まれていたとみられる。

地元のジャーナリストは、現場には刺激臭が漂っているとBBCに語った。

負傷者の多くは重体だと伝えられており、死者数はさらに増えると予想されている。

この地域の病院は、治療を待つ人々が廊下に集まるなど逼迫(ひっぱく)状態にある。医療関係者は献血を呼びかけている。

負傷者の一部は首都ダッカに空輸された。

ボランティアは5日朝も、火がくすぶるがれきから遺体を運び出した。サンダル姿で活動するボランティアもいた。

消火活動は5日も行われたが、消防当局によると爆発が続いているためより困難な状況になっているという。

軍は化学物質がインド洋に流れ込むのを防ぐため土嚢(どのう)を設置している。

爆発で「10メートル投げ出された」

「爆発が起きて、立っていた場所から10メートルくらい離れた場所へ投げ出された」と、大型トラックの運転手、トファエル・アーメッド氏はAFP通信に語った。

爆発にさらに近いビルの窓ガラスは、粉々に砕け散った。

地元の店主の1人は、現場から500メートル離れた池にも破片が落ちたと記者団に語った。爆発の後に「火の玉が雨のように降ってくる」のを目撃したという。

バングラデシュでは今回の爆発と2020年にレバノン・ベイルートで起きた大規模爆発を比較する人が多くいると、ダッカで取材するBBCのアクバル・ホサイン記者は伝えている。今回の爆発では、現場から30~40キロ離れた場所で爆発音が聞こえたとの報告があがっているという。

複数の写真には、ねじれた金属製の輸送用コンテナの残骸や、倉庫の屋根が崩壊している様子が写っている。

コンテナ4000個を保管

シタクンダはバングラデシュの主要港がある第2都市で、物流の中継地となっている。

現場には4000個のコンテナがあった。

自治体関係者によると、この集積地には欧米の小売業者に輸出する数百万ドル相当の衣料品が保管されていた。

バングラデシュは欧米への主要な衣料品供給国。過去10年間、世界第2位の衣料品輸出国として繁栄してきた。

同国では工業地帯での火災は珍しくなく、安全規制の不備が原因とされることが多い。

安全規制はしばしば無視され、十分に実施されないことがある。近年では工場での大規模火災やそのほかの事故が複数発生している。

地元紙ダッカ・トリビューンは5日、2005年以降に1000人以上の死者を出した火災や建物の崩壊、化学物質漏れなど12件の工業災害リストを報じた

(英語記事 Bangladesh blast kills over 40 and injures hundreds

提供元:https://www.bbc.com/japanese/61701345

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