2022年7月1日(金)

BBC News

2022年6月13日

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米労働省が10日に発表した先月の消費者物価指数は、前年同月比で8.6%上昇と、1981年以来約40年ぶりの高水準となった。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のためにさらに厳しい措置を取るとの懸念が広がり、アジアの株式市場は急落した。

東京株式市場の日経平均株価と韓国の総合株価指数(KOSPI)はそれぞれ先週末の終値より3%以上下げ、香港のハンセン指数は2.8%下げた。

オーストラリアの株式市場は祝日のため休場となった。

世界の原油価格も下落し、ブレント原油は約1.70ドル安の1バレル120ドル台となった。

中国・北京市の当局が市内で新型コロナウイルスの感染拡大が起きていると警告したことも、世界経済の成長に対する投資家の懸念に拍車をかけた。

こうした中、13日の東京外国為替市場では円相場が一時1ドル135円台前半を記録し、1998年以来約24年ぶりの円安水準となった。

インドルピーは1ドル=78ルピーを割り込み、過去最安値を更新した。

一方、暗号資産(仮想通貨)のビットコインは一時、2020年12月の水準となる2万5000ドルまで下落した。

アメリカの物価上昇

米労働省は10日、5月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月より8.6%上昇したと発表した。エネルギーと食品コストの上昇により、同国の物価が先月の予想を上回るスピードで上昇し、インフレ率が1981年以来の高水準となったことが示された。

これによりインフレがピークに達したとの期待は裏切られ、FRBがさらに強固な対応を取るかもしれないという警戒感を投資家たちに抱かせた。

FRBは15日にも、新たな金融政策を発表する。

市場では現在、FRBが主要金利を0.5ポイント引き上げる確率は80%だという見方が広がっている。

FRBは先月、過去20年以上で最大の利上げを行うと発表。政策金利を0.5%ポイント引き上げ、0.75%~1%の幅にするとした。FRBは物価上昇のスピードに対抗するため、3月にも小幅の利上げを行っていた。

アメリカでは生活費高騰によって家計が圧迫されている。燃料費の上昇も大きな問題となっており、アメリカ自動車協会(AAA)によると、ガソリン価格は11日に初めて1ガロン=5ドルを超えた。

投資家たちは、FRBや他の主要中央銀行が物価上昇を抑えるために、高すぎる金利をあまりにも早いスピードで設定するなどの強引な措置を取り、急激な景気後退を引き起こすことを懸念している。

また、中国での新型コロナウイルス感染拡大にも警戒感を抱いている。

北京で最も人口の多い朝陽区の繁華街にあるバーで先週、「猛烈な」集団感染(これまでに166人が感染)が発生したことを受け、同区は12日、3回の集団ウイルス検査を実施すると発表した。

そのため、新たにロックダウンが敷かれ、同市の景気回復に遅れが生じるかもしれないとの懸念に拍車がかかっている。

(英語記事 Stock markets slide over global economy concerns

提供元:https://www.bbc.com/japanese/61781126

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