2022年7月5日(火)

BBC News

2022年6月17日

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北朝鮮は16日、未特定の腸の病気が急速に広がり、対応を進めていると発表した。新型コロナウイルスの感染が拡大している同国に、一層の負担がのしかかった。

国営の朝鮮中央通信(KCNA)によると、金正恩(キム・ジョンウン)総書記は隔離対策を指示した。15日には、「急性腸内性感染症」の患者を救うため、海州(ヘジュ)市に薬を送ったという。

保健専門家は、腸チフスかコレラが発生した可能性があるとみている。韓国統一省の関係者も、同国政府が同様の見方をしていると、ロイター通信に話した。

KCNAは、病気の影響が及んでいる人数を報じておらず、病気の詳細も説明していない。

食料不足悪化の懸念

KCNAは、金氏が「できるだけ早期に流行を食い止める必要を強調した。感染拡大を完全に抑えるため、しっかりした対策によって感染が疑われる人を隔離し、疫学的検査と科学的検査で確定するよう指示した」と伝えた。

ヘジュ市がある黄海南道は、北朝鮮の主要農業地域。国内で広がる食料不足が悪化する恐れがある。

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北朝鮮は5月、数百万人が「発熱」しているとし、緊急事態を宣言した。新型ウイルスに感染した未検査の患者が表面化したとみられている。

北朝鮮には新型ウイルスの検査キットが少ない。感染者数の過少報告を大勢が疑っている。

発熱者は456万人近くに

北朝鮮は16日、新たに2万6010人の発熱者を報告した。4月下旬から全国で報告された発熱患者の総数は、456万人に迫っている。

この流行に関連し、73人が死亡したと同国は発表している。ただ、世界保健機関(WHO)などは、現状はずっと悪いとの見方を示している。

北朝鮮の医療制度は劣悪とされる。国際社会がワクチン提供を提案しているが、北朝鮮はこれを断っている。

(英語記事 N Korea announces outbreak of intestinal sickness

提供元:https://www.bbc.com/japanese/61835929

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