2022年7月2日(土)

BBC News

2022年6月17日

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フランス、ドイツ、イタリア、ルーマニアの各首脳は16日、ウクライナの首都キーウでウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した。4首脳はウクライナの欧州連合(EU)加盟の意向を支持し、「今すぐに」候補国として認定したいと述べた。

ドイツのオラフ・ショルツ首相はキーウでの共同記者会見で「ウクライナは欧州の家族の一員だ」と述べた。

一方で、ウクライナはなお、加盟のための条件を満たす必要があると指摘した。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領はEU27カ国に対し、ロシアの侵攻に勝利するまでウクライナを支持するべきだと強調した。

ゼレンスキー大統領は、ロシアの侵攻は「統一された欧州」に対する戦争だと説明。「最も効果的な武器」は一致団結だと述べた。

その上で、ウクライナがより効果的に自衛し、2月24日の侵攻開始以来ロシアに占領されている領土を解放できるよう、より多くの重火器を早急に送るよう再度訴えた。

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ロシアは現在、ウクライナ東部の要衝セヴェロドネツクに攻撃を続けている。

ルハンスク州の広範囲な制圧を目指すロシア政府にとって、セヴェロドネツクと双子都市のリシチャンスクの掌握は、ここ数週間の主要な軍事目標だ。

ショルツ独首相とマクロン仏大統領、イタリアのマリオ・ドラギ首相、ルーマニアのクラウス・ヨハニス大統領のウクライナ訪問は、侵攻開始以降では今回が初めて。

4人はこの日、数週間にわたってロシアに占領され荒廃した、キーウ近郊のイルピンを訪れた。ウクライナ政府は、ロシア軍がイルピンや近隣のブチャなどの村で数百人の市民を殺害し、戦争犯罪を犯したと非難している。ロシア側はこれを否定している。

欧州委員会は17日にも、ウクライナをEU加盟候補国として推薦するかの見解を発表する見通し。EU加盟国は23日と24日の首脳会議でこの件を議論することになっている。

加盟国の中には、ウクライナのEU加盟に懐疑的な国もある。フランス、ドイツ、イタリアというEUの重鎮による支援の言葉が、こうした国の立場を揺るがす可能性もある。

ただし、候補国への認定は加盟への道のりの一段階に過ぎず、加盟までは何年もかかる可能性がある。

ウクライナ当局は仏独伊について、武器供給が遅く、ロシアのウラジミール・プーチン大統領をなだめることに力を入れ過ぎていると、繰り返し批判してきた。

マクロン仏大統領は6月初め、「ロシアに屈辱を与えない」ことや、プーチン大統領が自らの「根本的な間違い」から抜け出す道筋を残すのが、何より大事だと述べ、ウクライナ側の反発を買った。

こうした中、現在はロシアの安全保障会議副議長を務めるドミトリー・メドヴェージェフ前大統領は16日、ツイッターでEU首脳を批判。「カエルやレバーヴルストやスパゲティが好きなヨーロッパの人たち」はキーウを訪問するのが大好きだが、「一文の得にもならない」と、仏独伊を侮辱する言葉を並べた。

(英語記事 EU leaders back Ukraine's candidacy bid

提供元:https://www.bbc.com/japanese/61835978

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