2022年8月14日(日)

BBC News

2022年7月15日

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ウクライナの東部の前線から遠く離れた都市が14日、ロシアによるミサイル攻撃を受け、20人以上が死亡した。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「公然のテロ行為」だと非難した。

ミサイル攻撃があったのは、首都キーウの南西に位置する、人口約37万人の都市ヴィンニツァ。ロシアによるウクライナ侵攻ではこのところ、戦闘の中心は東部ドンバス地方となっているが、そこから遠く離れている。

ウクライナの国家緊急事態当局によると、ヴィンニツァ市の9階建てのオフィスビルの駐車場に14日10時50分ごろ、ミサイルが飛来した。

同市中心部の集合住宅群も攻撃を受けた。現地のテレビ局は、生存者が見つかる可能性はほとんどないとする、地元救急当局幹部の話を伝えた。

ミサイルは計3発で、死者は少なくとも23人、負傷者は100人以上に上っているとされる。死者には、子どもが少なくとも3人含まれているという。

ゼレンスキー大統領は、「毎日、ロシアは民間人を殺し、ウクライナの子どもたちを殺し、軍事目標のない民間施設にミサイル攻撃をしている。これが公然のテロ行為でないなら何なのか」と、ソーシャルメディアに投稿した。

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ウクライナ大統領府は、飛来したミサイルについて、黒海の潜水艦から巡航ミサイル「カリブル」が発射されたとした。

ウクライナ内相によると、この攻撃の後、数十人が拘束され、ウクライナの警察や治安当局の調べを受けているという。

ロシア国防省は、この攻撃についてまだコメントを出していない。同省は、民間人への攻撃を否定している。

ウクライナの穀物輸出で合意

ウクライナからの穀物の輸出を、ロシアが黒海で妨害してきた問題で、輸出再開を目指す協議が合意に達したと、トルコのフルシ・アカル国防相が発表した。

アカル氏によると、ウクライナとロシアは、穀物船の輸送ルートの安全性を確保する方法について合意した。協定書に来週、署名する見通しだという。

実現すれば、何百万人もを飢餓の危険にさらしている行き詰まりに、終止符が打たれることへの期待が高まる。

ウクライナは開戦前、世界の穀倉地帯と言われ、国内の港から月に450万トンの農産物が輸出されていた。

ウクライナは他のルートで輸出してきたが、輸出量は開戦前の約30%に落ち込んでいる。

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、13日の進展について、「非常に大事な前進」だとした。

暗号通貨の米投資家が「拘束」

米国務省は、ウクライナ在住のアメリカ人が親ロシア派の分離主義者に捕らえられているとの情報を、認識していると明らかにした。

ルワンダ生まれの暗号通貨の投資家で、米空軍の退役軍人であるスエディ・ムレケジ氏(35)は、ロシアが占拠するウクライナ南部の港湾都市ヘルソンで先月、拘束されたとみられている。

友人や家族によると、親ウクライナのデモに参加したことで、誤って嫌疑をかけられているという。

ウクライナでは先月、アメリカ人戦闘員2人が拘束されている。ムレケジ氏は、その2人と同じ刑務所に収容されていると伝えられている。

国務省は13日、「これらの未確認の報告を認識している」と述べた。

(英語記事 Ukraine round-up: Deadly attack 'act of terrorism' - ZelenskyAttack on Ukraine city far from frontline kills 23

提供元:https://www.bbc.com/japanese/62174875

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