2022年8月14日(日)

BBC News

2022年7月25日

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ロシア連邦捜査委員会のトップは、ウクライナ軍の兵士92人を、人道に対する罪で起訴したと明らかにした。

同委員会のアレクサンドル・バストルイキン委員長は、政府系ニュースサイトのロシースカヤ・ガゼータに、1300件以上の犯罪捜査を開始したと述べた。

また、国際法廷を開くよう提案。法廷は、ボリビア、イラン、シリアなどの国々で構成されるべきだと主張した。

同委員長によると、軍司令官51人を含む96人ほどが指名手配されている。それらのウクライナ人は、「人類の平和と安全に対する犯罪」に関与しているという。

BBCは、そうした主張の正当性を確認できていない。ウクライナ側は、コメントを出していない。

国連支援の裁判は「疑わしい」

ウクライナ侵攻をめぐる犯罪捜査は、ウクライナも独自に進めている。当局は今月、ロシア軍が犯したとされる戦争犯罪や侵略犯罪を2万1000件以上捜査していると発表した

一方、国際刑事裁判所(ICC)も、捜査員と科学捜査専門家らのチームを現地に派遣している。ICCはウクライナを「犯罪現場」と呼んでいる。

ロシアは、戦争犯罪や、民間人を標的にする行為を全面的に否定。ウクライナが自国のインフラを砲撃し、市民らを殺害していると、たびたび非難している。ただ、そうした非難は、世界の多くの指導者らによって退けられている。

バストルイキン委員長は、西側諸国を「ウクライナのナショナリズム」を公然と支援していると非難している。そして、国連が支援する裁判について、「極めて疑わしい」との見解を示している。

大量破壊兵器開発の疑いでも捜査

ロシアは「特別軍事作戦」の正当化のため、ウクライナがネオナチに牛耳られているとの誤った主張を繰り返している。

バストルイキン委員長は、ロシースカヤ・ガゼータの取材で、国際法廷の設置を提案。「ウクライナ問題で独立した立場」を取る国々で構成されるべきだとし、シリア、イラン、ボリビアを特に挙げた。

同委員長はまた、ウクライナ保健省の職員らを、大量破壊兵器を開発した疑いで捜査していると述べた。証拠は示さなかった。

さらに、イギリス、アメリカ、カナダ、オランダ、グルジアからの雇い兵と疑われる人たちについて、捜査中だと話した。

ウクライナ東部のロシアの代理法廷では6月、ウクライナ側で戦っていたところを捕らえられたイギリス人2人とモロッコ人1人に死刑が宣告された

3人は雇い兵だとして起訴されたが、イギリス人2人の家族は、彼らは長年ウクライナ軍に所属していると主張している。

一方、ロシア軍兵士の戦争犯罪をめぐっては、ウクライナで5月に最初の裁判が開かれ、民間人を殺害したとして戦車長に終身刑が言い渡された

(英語記事 Russia charges Ukrainian army members with war crimes

提供元:https://www.bbc.com/japanese/62288390

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