2022年9月27日(火)

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2022年9月2日

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ロシア大統領府は1日、ソヴィエト連邦最後の指導者で8月30日に死去したミハイル・ゴルバチョフ元大統領の葬儀に、ウラジーミル・プーチン大統領が参列しないと明らかにした。

ゴルバチョフ氏の葬儀は3日に営まれる。モスクワの労働組合会館「円柱の間」で、一般に開かれた形で執り行われる予定。

ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は1日、プーチン氏がこの日、ゴルバチョフ氏の死去したモスクワ市内の病院を訪れ、弔意を表したと説明。記者団に、「残念ながら大統領は仕事の都合で9月3日にできないため、今日することにした」と述べた。

91歳で死去したゴルバチョフ氏は、ソ連指導者時代に改革を進め、冷戦を終結に導いた。しかしソ連は崩壊。プーチン氏はそのことを嘆いている。

プーチン氏は2005年、ソ連の崩壊を「(20)世紀最大の地政学的惨事」だと呼んでいる。

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一方でプーチン氏は8月31日、ゴルバチョフ氏の遺族に宛てた弔電の中で、同氏を「世界史の流れに大きな影響を与えた政治家であり指導者」と表現。より融和的な姿勢を示した。

ロシア国営テレビは1日、プーチン氏がモスクワの中央臨床病院で、ゴルバチョフ氏の棺のそばに赤いバラを置く様子を放送した。

警告:下の動画には遺体の映像が含まれており、見る人によっては動揺するかもしれません

ゴルバチョフ氏の棺は葬儀後、モスクワ市内のノヴォデヴィチ墓地で、妻ライサ氏(1999年死去)の棺の隣に埋葬される。

ペスコフ報道官は、ゴルバチョフ氏の葬儀について、国葬の「要素」を帯びているとし、国として協力していると述べた。

西側首脳ら参列できず

葬儀を欠席するのはプーチン氏だけではない。通常なら参列するであろう多くの外国人指導者は、ウクライナ侵攻に伴う西側の制裁へのロシアの対抗措置により、ロシアに入国できない。

アメリカのジョー・バイデン大統領、イギリスのボリス・ジョンソン首相、同首相の後継候補のリズ・トラス氏とリシ・スーナク氏のほか、欧州連合(EU)や日本、カナダの首脳らも参列できない。

BBCのスティーヴ・ローゼンバーグ・ロシア編集長は、プーチン氏が葬儀に参列しないのは「忙しい」からだとの説明は説得力に欠けており、本当は時間がないのではなく、参列する気がないのではないかとの憶測を呼んでいると報告。

プーチン氏について、国を開き、国民に自由を与え、西側諸国との平和と友好を模索するというゴルバチョフ氏の路線とは反対を進んでおり、ゴルバチョフ氏のレガシーの解体に躍起だと解説した。

(英語記事 Putin will not attend Gorbachev's funeral

提供元:https://www.bbc.com/japanese/62762237

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