2022年10月6日(木)

BBC News

2022年9月15日

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スウェーデンで11日に行われた総選挙で、マグダレナ・アンデション首相率いる左派勢力が、対立する右派勢力に敗北した。アンデション首相はこれを受け、14日に辞意を表明した。

開票率99%の時点で、右派勢力は176議席、左派勢力は173議席を獲得した。スウェーデンでは票の再集計が行われるのが通例のため、最終結果の確定まではまだ時間がかかる。

しかしアンデション首相は14日の記者会見で敗北を認め、15日に正式に辞任すると表明。「議会では、彼らが1議席か2議席勝っている。わずかな差だが、過半数には変わりない」と話した。

アンデション氏は昨年11月、スウェーデン初の女性首相に任命された。しかし、予算案の否決を受けてわずか数時間で辞任。数日後に再任され、政権を率いてきた。

極右政党が第2党に

今回の総選挙では犯罪組織、移民とその統合の問題、高騰する光熱費などが争点となった。

これまで政界で忌避されていた極右のスウェーデン民主党が、得票率を20%近くに大きく伸ばし、第2党に躍進。同国政治は大きな転換点を迎えつつある。

同党は「スウェーデンを再び安全に」をスローガンに、犯罪組織対策や移民の制限、禁錮刑の延長などを掲げていた。

右派勢力にはスウェーデン民主党のほか、穏健党とキリスト教民主党、自由党が含まれる。

ストックホルムで取材するBBCのマディー・サヴェッジ記者によると、スウェーデン民主党のジミー・オーケソン党首は、他党から全面的な支持を得ていないため、首相になることはないという。

代わりに、穏健党のウルフ・クリステルソン党首が政権の樹立に動いている。同党首は14日、「スウェーデン全体とすべての国民のための、安定的で活力ある新しい政府を形成するために、私はできる限りのことをするつもりだ」と話した。

極右の台頭を「懸念」とアンデション氏

スウェーデン民主党は1980年代、ネオナチ運動の中で生まれたが、徐々にイメージを刷新し、支持を伸ばしてきた。

穏健党のクリステルソン氏は2019年にスウェーデン民主党との連携協議を始めていた。それが今回、スウェーデン政界の大きな変化を生んだ。

アンデション氏は14日の記者会見で、スウェーデン民主党の躍進に懸念を持つ人々に理解を示した。

アンデション氏率いる社会民主党は1930年代から同国政治の中心となり、直近では2014年から政権を維持してきた。

今回の総選挙でも大きく議席を伸ばして第1党となったが、連携した左派の他の政党が支持を集められず、僅差で右派勢力に敗北した格好だ。

(英語記事 Swedish PM resigns as right-wing parties win vote

提供元:https://www.bbc.com/japanese/62910396

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