2022年12月8日(木)

2022年11月20日

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非破壊検査、印字・マーキング事業を中心に、自らもM&Aを行いながら幅広く事業展開する「マークテック」。こうした企業とのシナジー効果、目指すべき方向性について、親会社であるアルコニックスの手代木社長に伺った。

可能性を秘めた企業を支援

アルコニックス株式会社 代表取締役社長執行役員COO 手代木 洋(てしろぎ・ひろし)
  1981年日商岩井株式会社(現:双日株式会社)入社。2003年アルコニックス株式会社に入社以来、アルミ・銅製品事業に携わり2004年執行役員就任時に同事業のトップに。2014年取締役就任後も、国内外流通、海外ビジネス展開において統率力を発揮。コーポレート部門長、連結子会社役員等の要職を経て2022年4月取締役社長執行役員COO、同年6月代表取締役社長執行役員COOに就任。

 非鉄金属等を事業領域として、商社機能と製造機能を併せ持つ「アルコニックス」。M&A戦略により事業を拡大し、現在製造業11社、商社流通業9社の計20件(2022年9月時点)を手掛けてきた。金属業界でM&A対象先の企業をリサーチする中でアルコニックスが着目したのは、製造セグメントでも今までになかった「検査」分野。鉄鋼業界、自動車業界がメインターゲットである「マークテック」は、アルコニックスの既存の顧客とも親和性が高いことから、2016年2月にグループの一員となった。手代木社長はマークテックの強みとシナジー効果をこのように語る。

「以前は上場をしていたこともあり、自律性の高い企業。ニッチ分野でオンリーワンとして彼らが成長していくことで、その事業領域でのワンストップソリューションプロバイダーになれる。マークテックの製品をアルコニックスの海外ネットワークで販売できることは我々にとってもシナジーがあり、足りない部分を設備投資等で補完していくことにより、アルコニックスグループとして活動を支援していきたい」

 「品質検査」という最後の砦があるからこそ「品質管理」と「品質保証」が活かされる製造業の世界。そのラストフロンティアでの活躍はもとより、自らもM&Aを行うマークテックはグループで唯一無二の存在。互いに高みを目指しながら新たなビジネスを創出している。

 
 

業界トップシェアの「品質保証」 

 人間が健康診断を受けるように、様々な部品や製品の微細な欠陥を壊すことなく見つけ出す「非破壊検査」と、ペットボトルやタイヤ、LPGボンベといった製品に製造番号などの重要な情報、いわば品質保証スタンプを施す「印字・マーキング」。どちらも安全安心なモノづくりが基本の製造業にとって必要不可欠である。これらを主力事業としているのが1955年創業のマークテックだ。

 海外展開を見据えたアクセスと環境の良さから、1999年には成田工場を開設。浸透探傷、磁粉探傷など、多種多様な非破壊検査に使用する探傷剤を製造している。国内のトップシェアを誇る消耗品のみならず、大型の機械装置も供給しているのが特徴。

 印字・マーキングは、印字する対象材が200~1200℃程度の高温領域と、常温からマイナスまでの常温領域の2種に対応。常温領域では国内約7割のシェアであり、世界でもNo.2を誇る。パイプに印字する文字や二次元コードの印字スピードの速さ、その品質の高さで顧客から絶大な支持を得ており「手掛けた製品で印字したパイプが世界に輸出されることは我々の誇り」とマークテック西本社長は語る。

独自のM&A戦略を展開

 「非破壊検査」「印字・マーキング」というニッチ分野の需要は、時代の流れと共に縮小傾向に向かうと考えた西本社長。

 「『品質保証』をキーワードに、それに関わるビジネスの裾野とターゲットを広げていくことが喫緊の課題となり、2018年からM&Aを中心にビジネスを拡大してきました」

 3つ目の事業の柱として新たに加わった「風・環境試験事業」は、都市開発や建築・スポーツ分野における風や環境を再現する装置を取り扱っている。コロナ禍による打撃は受けたが、主力の建材メーカー、大学、政府系の第3セクター等の設備投資が増え、今後は安定的に収益が見込めると期待を寄せる。

 自身も中国、韓国、タイに子会社を持ちながら、さらにアルコニックスというグローバルな拠点を持つ商社が親会社であることは、”品質保証を科学するモノづくり集団”として、世界に通用するブランドを目指すマークテックにとって大きな追い風となった。同社は(1)品質保証、(2)ニッチ&収益力、(3)技術力をキーワードに飛躍的な事業領域の拡大を目指す。今年7月にグループ入りした金門光波を念頭に、西本社長は今後の展望をこう話す。

 「今は金属粉末で製作できる3Dプリンタービジネスに注目しており、ゆくゆくは製品の内面検査を行うX線ビジネスを見据えて資材調達から製作、内面検査までアルコニックスや金門光波と共に一気通貫したモノづくりをしたい」

 さらに新しく始めたビジネスが化学品の受託生産であり、今年3月には専用HPを開設。危険・非危険物を問わず様々な化成品・塗料を扱っている他、成田工場には危険品保管倉庫を構えており、アジアにも生産工場を保有しているため、顧客ニーズに合わせて素早い対応が可能だ。環境面に配慮しながら資源の消費を抑えたMRO(整備・補修・分解検査)ビジネスを展開しており、昨今のエネルギー価格の上昇に伴い、余剰PPA型太陽光発電システムの導入も準備中。さらに西本社長はマークテックの強みについてこう語る。

 「アルコニックスの設備投資による良質な測定器を持っていることも受託測定・検査というビジネスチャンスに繋がる大きなメリットです」

 品質保証領域の技術承継に邁進するマークテックを支えるアルコニックス。グループ一丸となって突き進む未来に、期待が増すばかりだ。

(右上) 染色浸透探傷剤「スーパーチェック」。 (左上) 文字や二次元コードの印字パイプ。 (右下) 総面積19316k㎡を誇る成田工場内。 (左下) 引火点試験用にサンプルをセットする様子。 写真を拡大

 

100年続く企業であるために

 

 

マークテック株式会社
代表取締役社長

西本 圭吾(にしもと・けいご)
慶応義塾大学法学部卒業後、三井信託銀行に入社。ソフトバンクグループ(現SBIグループ)、USENなどを経て、2010年7月にマークテック入社。取締役経営企画部長、副社長などを経て、2015年5月に代表取締役社長に就任。事業構想修士(MPD)、中小企業診断士。

 

今年創業67年目を迎えた当社は30年先を見据え、M&Aを中心に科学的なアプローチでコーポレートエコシステムを構築しているのが強みです。事業性と社会課題の解決を両立したビジネスモデルの確立=CSV経営を行い、5年後には売上100億円の達成を目指して企業価値の向上に努めてまいります。

 

マークテック株式会社 
設立1955年3月9日  
従業員289名(連結)※2021年12月31日時点
東京本社・東日本サービスセンター/西日本サービスセンター/成田工場/海外(中国・韓国・タイ)
連結売上高58億円(2021年12月期)
https://www.marktec.co.jp/