2022年12月9日(金)

BBC News

2022年11月13日

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米中間選挙で開票が進み、12日夜、連邦上院(定数100)のネヴァダ州選で民主党現職が議席を維持した。この結果、民主党は50議席となり、上院議長でもあるカマラ・ハリス副大統領(民主党)の1票を加えることから、上院での多数党維持が確実となった。

ネヴァダ州では、民主党のキャサリン・コルテス・マスト上院議員(58)が、共和党新人のアダム・ラクサルト氏(44)に勝った。ラクサルト氏は、ドナルド・トランプ前大統領の推薦を得ていた。

今回の上院選では、定数100議席のうち35議席が改選対象。事前には共和党有利との報道もあったが、これまでに非改選議席と合わせて、民主党が50議席、共和党が49議席となった。

ジョージア州では結果が伯仲したため12月6日に決選投票が行われる。しかし、今日の結果を受けて、たとえジョージア州で共和党が勝ち、50対50になったとしても、採決では上院議長でもある副大統領(現在は民主党のハリス副大統領)が最後の1票を投じるため、民主党が実質的な多数党になった。

南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議のためカンボジア・プノンペンを訪問中のジョー・バイデン米大統領はこの結果を受け、記者団を前に、「とてもうれしいし、これからの数年間を楽しみしている」と述べた。さらに、「共和党は自分たちが何者なのか、決めなくてはならないと思う」とも話した。

下院選については、開票が続く残りのすべての選挙区で民主党が勝たなくては、過半数を維持するのは難しいと認めた。

連邦議会の上院は、大統領が指名する連邦判事や閣僚、大使などの承認権限を持つ。政府が締約する条約の批准にも、上院の承認が必要。




民主党のチャック・シューマー上院議員は、ネヴァダでの勝利を受けて、「皆さんの上院民主党多数!」と喜びのツイートをした。

https://twitter.com/SenSchumer/status/1591619736127037440


さらにシューマー氏は、「この国のために、喜んでいる。これまで実に大勢が、私も含めて、この国の民主主義について心配していたので。あらゆる否定的なことや、数々の脅迫が続いて……。私たちはこの国の民主主義を信じていると、アメリカは示してくれた。この国の民主主義の根がしっかりしているし、私たちがそのために戦う限り、民主主義は続くのだと、国民は示してくれた」と強調した。

コルテス・マスト氏はネヴァダ州内の17郡のうち16郡で敗れたものの、州人口の7割が住むクラーク郡では圧勝した。

人工中絶の合法化や銃規制の強化を強く支持し、昨年1月の連邦議会襲撃に関連してトランプ氏の弾劾を支持した。

選挙否定の州務長官候補、敗北

ネヴァダ州ではさらに、選挙の規則を決める役職として重要な州務長官に、民主党のシスコ・アギラル候補の当選が確実となった。

敗れた共和党候補のジム・マーチャント氏は、2020年大統領選は不正だったと今も主張し続け、バイデン大統領の勝利を認めていなかった。

民主党が「優れた結果」出した

ワシントンで取材するBBCのデイヴィッド・ウィリス記者は、アメリカの中間選挙では現職大統領の政党が大きく議席を失うのが常だったと指摘した上で、与党・民主党は今回、優れた結果を出したと評価した。

ウィリス記者は、バイデン大統領の支持率低迷や高いインフレ率をよそに、民主党は上院の過半数を維持しただけでなく、大敗が予想されていた下院でも、このまま共和党に過半数を明け渡したとしても、その議席差は事前予想よりはるかに少ないものにとどめたと説明。

記者は、「バイデン大統領の党にとって、見事な成果」だとして、「2002年にジョージ・W・ブッシュ率いる共和党が両院で議席を伸ばして以来の、政権与党にとっては20年来の優れた選挙結果だ」と評した。

(英語記事 US Midterm elections live

提供元:https://www.bbc.com/japanese/63613013

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