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BBC News

2022年11月16日

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ロシア軍がウクライナ南西部ヘルソン州の州都ヘルソンから撤退して数日がたった。しかし、ウクライナに対するミサイル攻撃は続いている。ロシア軍は15日、これまでで最大規模の集中攻撃を開始した。

ウクライナの首都キーウでは同日、ミサイル攻撃があり、当局によると少なくとも1人が死亡しているのが見つかった。

このほか、西部リヴィウから北部チェルニヒウまで、各地が攻撃に見舞われた。

一連の攻撃はインドネシア・バリ島で主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開催される中で行われた。

ロシア政府はウクライナでの戦争をめぐり激しく非難されている。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「敵が何を望んでいるかは明らかだ」としつつ、「彼らがそれを手に入れることはないだろう」と述べた。

ミサイル90発超、全土で空襲警報

ウクライナ全土では15日、空襲警報が鳴り響いた。ウクライナ大統領府のキリロ・ティモシェンコ副長官は、ロシアが90発以上のミサイルを発射したと話した。

ティモシェンコ氏はメッセージアプリ「テレグラム」で、「我々の防空網は70発を撃ち落とした」と付け加えた。

複数の都市で計数百万世帯が停電に見舞われ、隣国モルドヴァでも停電が起きたとの報告もあった。

ティモシェンコ氏は、ウクライナが危機的状況にあると説明。ロシアが「エネルギーインフラ施設への新たな計画的攻撃」を行い、15カ所が被害を受けたと述べた。

大統領府が公開した動画には、集合住宅のようなものが燃えている様子が映っている。窓から炎が上がっているのが分かる。

キーウ市民のスヴィトラナ・ロマンチュクさんは、ベッドで横になっているときに急襲が始まったとBBCに語った。

「廊下にはい出ると、すでに焼けている臭いがした」と、ロマンチュクさんは話した。「私たちは洋服をつかみ取って、ドアを開け、下の階へ走った」。

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ゼレンスキー氏、ロシア除いた「G19」に向けて演説

ウクライナ大統領府のアンドリー・イェルマク首席補佐官は、ロシアの攻撃について、G20サミットでのゼレンスキー大統領の「力強い演説」に対するものだと述べた。

ゼレンスキー氏はG20サミットでのビデオ演説で、メンバー国のことを意図的にロシアを除いて「G19」と呼び、ロシアの侵略を終わらせるよう呼びかけた。

「いまこそロシアの破壊的な戦争を止めなければならない、止めることができると確信している」と述べた。

ロシアはG20のメンバーだが、ウラジーミル・プーチン大統領ではなくセルゲイ・ラヴロフ外相が出席している。

複数の通信社が確認したG20首脳宣言の草案には、「ほとんどの」国がウクライナでの戦争を強く非難し、世界経済のぜい弱性を悪化させているとの文言が盛り込まれている。

また、核兵器の使用や脅威は「許されない」とも強調されている。

ラヴロフ氏は首脳宣言がウクライナの西側の同盟国によって「政治化」されていると主張した。

穀物輸出やエネルギー問題も訴え

ゼレンスキー氏はビデオ演説で、核や食料をめぐる安全の確保や、敵対行為の終結、エスカレーションの阻止などさまざまな戦略を説明した。

また、19日に期限を迎えるウクライナの穀物輸出に関する合意の延長も求めた。

この合意はロシアの軍艦によってウクライナの港で止められている食料の輸出を確保するもの。

国連によると、この合意により1000万トンの穀物などが輸出され、世界的な食料危機を防いできた。

ゼレンスキー氏は「戦争がいつ終わるかに関係なく」この合意は無期限に延長されるべきだと述べた。

「食料を得る権利は世界中のすべての人の基本的な権利だ」とし、ミコライウ州など地方の港にも適用を拡大する案を提示した。

ロシアは12日、この取引を拡大する合意には至っていないとしていた。

同国はウクライナからの食料輸送を許可する見返りとして、ロシアが自国の食料や肥料を世界市場に支障なく輸出できるよう、西側による制裁の解除を求めている。

インフラ攻撃を非難

ゼレンスキー氏はまた、冬が近づく中、ロシアがウクライナの重要なエネルギーインフラを爆撃し、「この寒さを何百万人もの人々を攻撃する武器に変え」ようとしていると非難した。

そして、同盟国に追加の軍事支援と、ロシアが利益を得られないようにロシア産エネルギーの価格を制限するよう求めた。

「ロシアがウクライナや欧州、そして世界中のエネルギー消費者から予測可能性と価格の安定性を奪おうとしているならば、ロシアに対する輸出価格の強制的な制限で応じるべきだ」

「それがフェアなやり方だ。何かを奪う国があれば、世界はその国から奪う権利がある」

ロシアは自国と欧州をつなぐガスパイプライン「ノルド・ストリーム1」を停止し、2本目のパイプラインの開通も西側に止められている。

ウクライナ南西部ヘルソンを奪還したばかりのゼレンスキー氏は演説中、同市の解放を第2次世界大戦中の「D-Day」(連合軍のノルマンディー上陸作戦の作戦開始日)になぞらえ、こう述べた。

「悪との戦いにおいて、まだ最終地点には至っていないが、すでにその後のすべての流れを決定づける出来事となった。私たちはいま、まさにそう感じている」

ロシアメディアを対象に記者会見を行ったラヴロフ氏は、ロシアとの和解を妨げているのはウクライナの方だと非難した。

ラヴロフ氏は、ウクライナは「断固として交渉を拒否し、明らかに非現実的な条件を提示している」とした。

G20サミットでどこかの国から支持を確保したのかと問われると、「西側と、西側と最も近い衛星国を除き、反ロシア制裁に加わった国はない」と述べた。

各国の反応

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は中国の習近平国家主席との会談で、この紛争は「フランスと中国が緊密に連携することで克服されなければならない」と強調した。

フランス側の発表によると、両国は「ウクライナの領土と主権」を尊重し、習氏はマクロン氏の和平努力を「支持した」という。

一方で中国側は、国営メディアへの発表でウクライナには全く触れていない。世界が「混乱と変化の新しい時代」に入ったと、あいまいな表現にとどめた。

イギリスのリシ・スーナク首相は、サミットの冒頭発言でラヴロフ氏に直接語りかけた。イギリスの指導者がロシア高官に直接対峙(たいじ)するのは侵攻開始以来初めて。

スーナク氏は「プーチン政権は(中略)国内の反対意見を抑えつけ、暴力によってのみ正当性を見せかけてきた」が、同政権はいま「その行動に反対し一斉に声を上げている世界の声」を聞いているとした。

(英語記事 Russian missiles pound cities across Ukraine Zelensky snubs Russia as he addresses 'G19'

提供元:https://www.bbc.com/japanese/63644873

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