2022年12月8日(木)

BBC News

2022年11月24日

»著者プロフィール

サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会は23日、1次リーグ・グループEの試合があり、日本が2−1でドイツに逆転勝ちした。

熱狂的な応援が繰り広げられたこの試合では、日本が後半に驚異的な反撃を見せた。過去4度優勝のドイツは、初戦で衝撃的な敗北を喫した。

ドイツはほとんどの時間においてボールを支配し、ボール保持率は74%に達した。シュート数も26本と、日本の12本の倍以上だった。

だが、ドイツはそれを生かせず、得点のチャンスを何度も逃した。結果的に、そのツケを払わされることになった。

試合終了後、ハリファ国際スタジアムでは歓喜と驚きの声が交錯した。

途中出場の選手が躍動

前半は完全にドイツのペースだった。日本は繰り返しゴール前まで攻め込まれ、多くのシュートを打たれながらも、なんとかボールをはね返し続けた。

しかし、ドイツは前半30分過ぎ、右サイドからの長いクロスを、ゴールわきでフリーだったダヴィド・ラウムに通した。GK権田修一が急いで体を寄せたが、ラウムを倒してしまいPKに。これをイルカイ・ギュンドアンが決め、ドイツが先制した。

後半に入ると、日本は交代した選手らが躍動し、攻撃の場面が増えた。

後半30分、日本は途中出場の三笘薫が左サイドでドリブルから仕掛け、前方にパスを流し込んだ。これを同じく途中出場の南野拓実が中央に折り返し、GKが手で弾いたこぼれ球を、やはり交代で入ったばかりの堂安律がゴールに蹴り込んで同点とした。

日本はさらに後半38分、フリーキックからのDF板倉滉の長い縦へのボールを、途中出場の浅野拓磨が足元に収め、そのままゴール前に突進。角度のない位置から右足で強烈なシュートを決め、逆転した。

この試合では、両チームともGKが見事なセーブをたびたび見せた。権田は後半、ヨナス・ホフマンとセルジュ・ニャブリのシュートを立て続けにブロック。ドイツのマヌエル・ノイアーも伊東純也のシュートを指で弾いた。

<関連記事>


ドイツのフラッシュバック

ドイツは2018年ロシア大会でグループリーグ最下位に終わり、決勝トーナメントに進めなかった。この日の試合も、1-0からリードを広げるチャンスを何度も逃すなど、前回大会の散々な結果を思い起こさせるものとなった。

一方の日本は、ほとんどの時間をドイツに支配されたにもかかわらず、途絶えることのないエネルギーで決して屈服しなかった。

ドイツは終了間際、同点に追いつこうと懸命だった。レオン・ゴレツカが際どいシュートを放ち、コーナーキックが続いた場面では、GKノイアーまでもゴール前に上がった。日本のサポーターには不安が広がった。

しかし日本代表は守り切った。試合終了のホイッスルが吹かれると、ダグアウトにいた選手たちは一斉にピッチに駆け寄った。観客席ではサポーターたちがうれしそうに旗を振った。

日本は次は27日にコスタリカと対戦する。ドイツは同日、2010年に優勝したスペインと戦う。

口を片手でふさぐ

この日の試合前のチーム写真の撮影では、ドイツの選手たちが口を片手でふさいだ。観客席では、ドイツのナンシー・フェーザー内相が「OneLove」の腕章を着用した。

多様性を象徴する「OneLove」腕章をめぐっては、今大会で着用した選手には制裁を科すと、国際サッカー連盟(FIFA)が警告している。ドイツサッカー連盟(DFB)は、こうした脅しが合法か調べていると報じられている。

DFBは選手たちの行動の後、人権は「譲れないもの」であり「私たちは自らの立場を貫く」とツイートした

(英語関連記事 Late Japan comeback sends Germany to shock defeat

提供元:https://www.bbc.com/japanese/63732142

新着記事

»もっと見る