2023年1月30日(月)

BBC News

2023年1月7日

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ウクライナ当局は6日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が一方的に一時停戦を命じたにもかかわらず、停戦開始後にロシア軍が複数の地域で攻撃を行ったと非難した。

ロシアが停戦と称する措置が開始されて間もなく、ウクライナ全土で空襲警報が鳴り響いたとの報告があった。その後、ヘルソン州知事は、昨年11月にクライナ軍が解放した主要都市の消防署に攻撃があり、救助隊員1人が死亡し、4人が負傷したと発表した。

ウクライナ当局によると、ドネツク州クラマトルスクも攻撃を受け、建物十数棟が損傷した。

一方、ロシア国営テレビはロシアが占領するウクライナ東部ドネツク州の州都ドネツクが攻撃を受けたと伝えた。

ロシア国防省はウクライナのすべての前線で停戦を守っていると主張。自軍が攻撃を再開したのは、ウクライナ軍がロシア軍陣地を攻撃した時だけだとした。しかし、広範囲で停戦が維持されている様子はなかった。

東部ルハンスク州のセルヒィ・ハイダイ知事はロシアが主張するクリスマス停戦は「うそとわな」だと警告。ロシア側が「テロ攻撃」を計画している可能性があるため、正教会のクリスマス礼拝に参加したり、混雑した場所に集まらないよう住民に呼びかけた。

「停戦から2時間半が経過したが、実際にはウクライナ全土で空襲警報が鳴り響いている。それがすべてを物語っている」と、ウクライナ国会議員のインナ・ソヴスン氏はBBCに話した。「基本的にこの停戦はロシアのでっちあげだ」。

首都キーウのヴィタリー・クリチコ市長は、市内の気温が一晩で摂氏零下11度にまで下がるとし、電気の使用に注意するよう求めた。

東部の街バフムートの前線では、ウクライナ軍とロシア軍の双方から砲撃音が聞こえた。ここではロシア軍が、西のクラマトルスク方面へ前進しようと火力を集中させている。

ロシア正教会のクリスマス

プーチン氏は5日、セルゲイ・ショイグ国防相に対し、モスクワ時間6日正午(日本時間同日午後6時)からウクライナの前線で36時間の停戦を実施するよう命じた。これはロシア正教会のクリスマスに合わせたもの。

プーチン氏はウクライナに同調を求めたが、ウクライナは早々にこれを拒否。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアが休戦を言い訳に、東部ドンバス地方でのウクライナの前進を止めるとともに、人員と装備をさらに投入しようとしていると述べたていた。

ロシア正教会はユリウス暦に沿って、1月7日にクリスマスを祝う。

ウクライナでは、クリスマスを12月25日に祝う人もいれば、1月7日に祝う人もいる。両日とも同国では祝日。

ウクライナ正教会は昨年、信者が12月25日にクリスマスを祝うことを初めて認めると発表した。ウクライナ西部の他のいくつかの教派も同様の発表をした。

ロシアの民間雇い兵組織「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏は今週、ウクライナ人がバフムート市内のすべての家を要塞に変えていると述べた。

6日に公開された衛星画像では、昨年8月以降の戦闘による影響が明らかになった。

(英語記事 Russians accused of opening fire despite Putin truce

提供元:https://www.bbc.com/japanese/64170986


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