2023年2月8日(水)

BBC News

2023年1月19日

»著者プロフィール

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相(42)は19日、2月7日までに辞任すると表明した。国を率いるために必要な「余力が底をついた」としている。

アーダーン氏は、首相に就任した2017年からの6年間の職務がいかに大変だったかを詳述し、言葉を詰まらせる場面もあった。

2月7日までに最大与党・労働党の党首を退く。党は22日に開かれる議員総会で後任を選ぶ投票を行う予定。

アーダーン氏は、10月14日に総選挙を行う方針も発表した。

「自分の将来について考えた」

アーダーン氏は昨年の夏季休暇中に自分の将来について考える時間を取ったと明かした。

「その間に、自分がこのまま続けるために必要なものを見つけたいと思っていたけれども、残念ながら、見つけられなかった。なので、自分がこのまま続けるのはニュージーランドのためにならないと思った」と、記者団に語った。

アーダーン氏は2017年、37歳で当時世界最年少の女性首相に就任した。

その1年後には長女を出産。選挙で選ばれた国のトップが在任中に出産するのは、1990年のパキスタンの故ベナジル・ブット元首相以来、2人目だった。

新型コロナウイルスのパンデミックやその後のリセッション(景気後退)、2019年3月にクライストチャーチのモスクで起きた銃撃事件、同年12月のホワイト島での火山噴火など、様々な局面で舵取りをしてきた。

「平時に国を率いるのと、危機の最中に国を率いるのは別物だ」

「一連の出来事は(中略)その重みからして、あまりに深刻で、そしてずっと続くものだったので、本当に大変だった。ただ国を統治しているだけだと感じることは、一度もなかった」

アーダーン氏は2020年10月の総選挙で、労働党を地すべり的勝利に導いた。しかし複数世論調査によると、同氏の国内での人気はここ数ヶ月で過去最低を更新している。

しかし、アーダーン氏は労働党が選挙で勝てないと思ったから辞任するのではなく、むしろ勝てると思ったから辞めるのだと述べた。

「その挑戦のためには、新たな陣営が必要だ」

労働党副党首のグラント・ロバートソン氏は党首選には立候補しないと述べた。新党首になるには3分の2の支持が必要。これを下回った場合、投票は労働党の一般会員に委ねられることになる。

オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は、アーダーン氏は知性、強さ、共感力を兼ね備えたリーダーだと敬意を表した。

「ジャシンダはニュージーランドをとことん熱烈に支えてきた。大勢を奮い立たせてきたし、私には最高の友人だった」と、アルバニージー氏はツイートした。

アーダーン氏は政権としての功績として、特に気候変動や公営住宅、子どもの貧困削減などの対策を誇りに思うと述べた。

一方で、ニュージーランドの人には自分のことを「親切な人間になるため、常に努力した人」と記憶してもらいたいと述べた。

「親切な人間は同時に強い人間でいられる、共感力とともに決断力も持てる、楽観的でありながら集中力も持てると、その信念をニュージーランドの人たちに託せると、そう思いたい。加えて、自分らしいリーダー、自分が去るべき時をわきまえているリーダーにもなれるのだと、その信念も託したい」

(英語記事 New Zealand PM Ardern to step down next month

提供元:https://www.bbc.com/japanese/64327199


新着記事

»もっと見る