2023年2月8日(水)

BBC News

2023年1月19日

»著者プロフィール

開催中のテニスの全豪オープンで、ロシアとベラルーシの国旗の持ち込みが禁止された。当初は許可されていたが、コートわきで騒動が起こり、主催者が17日、方針転換した。

今年の全豪オープンでは「混乱」を引き起こさないことを条件に、観客がロシアおよびベラルーシの国旗を会場のメルボルン・パークに持ち込むことが認められていた。

しかし、16日にあったカテリナ・バインドル選手(ウクライナ)対カミラ・ラヒモワ選手(ロシア)の1回戦で、ロシア国旗が掲げられ警察が出動する騒ぎが発生。大会主催者のオーストラリア・テニス連盟は17日、許可を取り消した。

同連盟は、「選手やファンと協力し、テニスを楽しむ最高の環境を確保し続けていく」と表明した。

「戦争は続いている」

ウクライナのファンによると、16日の試合でロシアのサポーターがバインドル選手を「あざけっていた」ことから、警察と警備担当に通報したという。

同選手を応援していた1人は現地紙エイジに、「極めて危険なことだ。戦争は続いているのだ」、「小さいコートで、彼らは選手たちのすぐ近くにいた。威嚇だと感じる要素があった」と話した。

一方、ロシアのサポーターの1人は同紙に、単にみんなで自国の女子選手を応援していただけだと説明した。

「不愉快に思う人いるかもしれないが、私たちはただ普通に応援していた。ばかにしたり、無礼なことをしたりしていなかった」

ウクライナの駐オーストラリア・ニュージーランド大使は、この一件の前から、オーストラリア・テニス連盟に対策を取るよう要請していた。

州政府は変更を支持

昨年2月にロシアがウクライナを侵攻して以降、ロシアと同盟国ベラルーシの選手たちは、テニスなどいくつかのスポーツで、自国旗の下でプレーすることができなくなっている。

全豪オープンでは、両国の選手は中立的な白旗の下でプレーしている。

一方、昨年のウィンブルドンでは、両国選手が出場禁止となった。同大会の主催者は、のちに罰金を科されるなどした。女子テニス協会(WTA)は、選手が個人としてプレーする機会の平等は守られる必要があるとした。

全豪オープン会場があるヴィクトリア州の州政府は17日、主催者の判断を支持した。

ジャシンタ・アラン州首相代理は、「ロシアのウクライナ侵攻はおぞましいことだ」、「国際人権規約に違反している。ベラルーシはそれを可能にし、支援している」と主張。

「(今回の判断は)スポーツにおいても、私たちのコミュニティーにおいても、人権が大事だという非常に明確なメッセージを送っている」と述べた。

ロシアとベラルーシをめぐる規制は、両国の選手とは対戦しても握手はしないと、ウクライナのマルタ・コスチュク選手が発言したことを受けて導入された。同選手は、ロシアとベラルーシの選手について、侵攻を非難する行動が不十分だとしている。

(英語記事 Australian Open bans Russian and Belarusian flags

提供元:https://www.bbc.com/japanese/64327437


新着記事

»もっと見る