パレスチナ自治区ガザ地区で取材を続けるBBCのラシュディ・アブ・アルーフ記者が30日、苦境のただなかにある病院の状況について報告した。
北部ガザ市にある国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)が運営するアル・クッズ病院では、医師たちが29日、ただちに退避するようイスラエル軍から通告を受けたとされる。病院スタッフもIFRCも、多数の重体・重傷の患者を手当てしている病院が退避するなど不可能に近いと反発している。
イスラエル軍はアル・クッズ病院に南部への移動を通告しているが、その南部のハンユニスにあるナセル病院とその周辺でも、食品や電気、医薬品の不足に苦しんでいると、アブ・アルーフ記者が同病院から伝えた。