
米俳優シャロン・ストーン氏(65)は8日、1980年代に米ソニー・ピクチャーズの「元トップ」から性的嫌がらせを受けたことがあると明らかにした。この人物は打ち合わせの最中に下半身を露出したという。
ストーン氏は幹部の名前を明かさなかった。自身の長いキャリアの中で「多くの奇妙な経験」をしてきたが、この出来事が「最後ではなかった」とした。
BBCからのコメントの求めに対し、ソニー・ピクチャーズはすぐに応答しなかった。
ストーン氏は8日、米俳優でトーク番組司会者ケーリ・リパ氏のポッドキャスト番組の中で語った。
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ストーン氏は、ロサンゼルスに移り住んだばかりの1980年代に、打ち合せのため「ソニー(ピクチャーズ)のトップ」だった人物のオフィスに呼ばれたという。
この幹部は、「きみは最高にゴージャスだと、みんなが言っていたことは本当だった。きみのような人はこの数十年見たことがない。誰もがきみのことを話していて、きみを見ている。まったくもって明らかだ。きみはすごくスマートで美しい。髪の毛も素敵だ」と述べたという。
「それから、彼が私の前まで歩いてきました。『だけどその前に』と言って、私の目の前で自分のペニスを出したんです」
ストーン氏が取り乱すと、その幹部は身を引いて、デスクの後ろのドアから出て行った。その後、その幹部の秘書がストーン氏をオフィスから連れ出したという。
「これまでは、この話をするなんてありえなかった」、あの時この話をしていたら「ソニー(ピクチャーズ)は2度と私を雇わなかったでしょう」と、ストーン氏は述べた。
ストーン氏は、2021年の回顧録「The Beauty of Living Twice」(2度生きることの美しさ)のプロモーション中、ハリウッドで性的虐待を受けた経験があるかどうかを明らかにすべきだという圧力を感じたと述べていた。回顧録が出版されたのは、性暴力の被害を告発する「MeToo(私も)」運動によって、エンターテインメント業界の有力者による組織的な性的虐待が明るみになってから数年後のことだった。
ストーン氏は1990年代初頭、大ヒット映画「氷の微笑」(原題:Basic Instinct)の主演をきっかけに、セックス・シンボルの地位を獲得した。その後も、映画「カジノ」でゴールデングローブ賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされるなどスターダムを駆け上がった。