2024年7月15日(月)

BBC News

2024年6月21日

サウジアラビアが猛暑に見舞われており、イスラム教の聖地メッカへの大巡礼(ハッジ)をしていて死亡した人が1000人を超えたと、AFP通信が20日報じた。巡礼者の多いエジプトでは、旅行ブローカーに対する批判も出ている。

BBCは、AFP通信の報道内容を確認できていない。

死者の国籍は20カ国以上で、エジプトが最も多いとされる。

AFP通信によると、メッカの聖モスク付近で今週、最高気温52度を観測したと、サウジアラビアの国立気象センターが発表した。

同国当局は巡礼者に水を配り、暑さが最も厳しい午前10時から午後4時までは屋外に出ないよう呼びかけている。

大巡礼ではこれまでも死者が出ていたが、圧死や火災が原因となることが多かった。

エジプト当局は、死亡した同国の巡礼者の多くは登録されておらず、死者数を公式に確定するのは困難だとしている。同国外務省は、死者の身元確認と遺族への連絡には、時間と労力が必要だとしている。

大巡礼はイスラム教徒の義務とされ、経済的、肉体的に可能であれば、一生に一度は行うべきとされる。巡礼によって罪が清められると信じられている。

毎年恒例の宗教行事としては世界最大級。今年はこれまでに200万人近い巡礼者がメッカを訪れている。

巡礼旅行ブローカーへの批判

巡礼者の中には、大巡礼のための正式なビザ(査証)を取得せず、観光ビザなどでメッカを訪れる人が何十万人もいるとされる。

サウジアラビア当局は、そうした非公式の巡礼を規則違反とみなしている。ただ、正式な巡礼者ビザの取得には費用がかかったり、手続きが複雑になったりすることもある。

大巡礼の旅をアレンジするブローカーに関する問題も、報告されている。

エジプトでは、正規の方法で大巡礼に参加するには1人あたり約6000ドル(約95万円)かかる。しかし、エジプトの巡礼者は貧しい村の住民が多い。

エフェンディヤさん(70)の息子によると、エフェンディヤさんは正規費用の半額で五つ星のサービスを約束する地元ブローカーに金を払って参加した。費用は宝石を売るなどして工面したという。

しかし、現実は約束とまったく違っていたという。

巡礼者は通常、エアコン空調の効いたテントに泊まり、聖地間をバスで移動し、医療措置を提供される。

エフェンディヤさんの息子によると、エフェンディヤさんら未登録の巡礼者たちは、「そうした設備はまったくなく、完全に見捨てられていた」。そのため、ベッドシーツでテントを作り、熱波から身を守ろうとしていたという。

結局、エフェンディヤさんは祈りの最中に亡くなったという。

彼女の家族によると、巡礼旅行を手配したブローカーとは連絡が取れなくなったという。

(英語記事 Egyptian pilgrims 'totally abandoned' in Hajj heatExcessive heat hits countries around the world

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/c1664e6jgdzo


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