イスラム教シーア派組織ヒズボラに対するイスラエルの攻撃で多数の犠牲者がレバノンの各地で24日、葬儀が執り行われた。
レバノン南部シドンでは、モハメド・ヒラルさんが7歳の娘ジュリーちゃんに別れを告げた。
このコミュニティーでは女性4人と乳児1人を含む11人が殺されたという。
ロイター通信によると、埋葬される人々の中にはヒズボラのメンバー3人も含まれていた。
また、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、23日のレバノン東部での空爆により、職員1人とその子供1人が死亡したと発表した。
UNHCRによると、ディナ・ダルウィーシュさんが自宅で空爆を受けた。夫と長男は救出され、重傷で入院しているという。
また、南部ティレにあるUNHCR事務所で清掃員として働いていたアリ・バスマさんも空爆で殺された。
UNHCRは声明で、職員の死に「憤慨し、深く悲しんでいる」と述べた。
イスラエルとヒズボラは昨年10月7日以来、国境をまたいで交戦を続けている。今月に入り、ヒズボラの通信機器を狙った攻撃が相次いでから、状況は急速に悪化している。
ヒズボラは、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスを支援している。
オーラ・ゲリン主任国際特派員がレバノンから報告する。