イスラエルとイスラム組織ハマスは19日、6週間の停戦期間に入った。ハマスは19日午後に人質の女性3人を解放し、イスラエル刑務所当局は20日未明、パレスチナ人受刑者90人を釈放したと発表した。
ドロン・スタインブレッヒャーさん(31)、イスラエルとイギリスの二重国籍を持つエミリー・ダマリさん(28)、ロミ・ゴネンさん(24)の3人はガザ市内でハマスから赤十字国際委員会に引き渡され、イスラエルで家族らと再会した。
その後イスラエルは、パレスチナ人女性69人と少年21人をヨルダン川西岸のオフェル刑務所から釈放した。
停戦合意の発効は、ハマスが解放する人質名簿の提供が遅れたことで予定より3時間近く遅れた。
イスラエル国防軍(IDF)はこれを受けてガザ空爆を継続。ハマス運営の保健省によると、少なくとも19人が殺害された。
ガザ南部ハンユニスでは、住民が停戦と受刑者の解放を祝う様子が見られた。
一方、境界を越えたイスラエル側では、2023年10月7日にハマスが襲撃したノヴァ音楽フェスティバルの会場を人々が訪れ、犠牲者を追悼した。
イスラエルでは多くの人が、人質全員が解放される前に停戦が崩壊し、再び戦争が始まるとの懸念を持っているという。
ジェレミー・ボウエン国際編集長が報告する。