アメリカのドナルド・トランプ大統領は21日、ワシントン国立大聖堂での礼拝に列席した。聖公会のマリアン・エドガー・バッディ主教は、前日の大統領就任式での発言をめぐり、トランプ氏に対して「慈悲」を求めた。
トランプ氏は20日の就任演説で、「今日から、ジェンダーは二つしかないというのが、アメリカ政府の公式方針になる。男性と女性だ」と表明。また、国内への不法移民の流入を終わらせ、数百万人の「外国人犯罪者」を強制送還すると述べていた。
マリアン・エドガー・バッディ主教は説教の中で、トランプ氏の発言でLGBT(性的マイノリティー)や移民コミュニティーが恐怖を感じているとし、そうした人々への「慈悲」を願うと述べた。
礼拝後に報道陣の取材に応じたトランプ氏は、「いい礼拝だとは思わなかった」と批判的に語った。
そして、「もっとうまくやれたはずだ」と付け加え、その場を立ち去った。