アメリカの首都ワシントンの近郊で29日夜、アメリカン航空の旅客機と米軍のヘリコプターが空中衝突し、共に市内を流れるポトマック川に墜落した事故で、フィギュアスケートの複数の若手選手や関係者らが犠牲になった。
事故機の出発地だったカンザス州ウィチタでは先週、フィギュアスケートの全米選手権が開催され、大会後は育成年代の選手の合宿が行われていた。
事故では、ボストン・スケーティング・クラブ所属のスペンサー・レーン選手(16)と母クリスティンさん、ジーナ・ハン選手(13)と母ジンさん、コーチのエフゲニヤ・シシコワさんとヴァディム・ナウモフさんが犠牲になったとされる。
シシコワさんとナウモフさんは、ロシア代表として出場した1994年世界選手権のペアで金メダルを獲得。現在はアメリカで選手の指導にあたっていた。
事故を受け、国際スケート連盟や、各国の競技団体から、追悼メッセージが寄せられている。