2025年2月11日(火)

BBC News

2025年2月1日

ジェイムズ・ウォーターハウスBBCウクライナ特派員、ヤロスラフ・ルキフBBC記者

ウクライナ軍の報道官は、北朝鮮部隊が大きな損失を被ったために撤退した可能性が高いと述べた。ロシア西部のクルスク州で戦っているウクライナ特殊部隊はBBCに対し、過去3週間にわたって北朝鮮の部隊を見かけていないと語った。

西側当局者は先週、BBCに対し、北朝鮮からロシアに派遣された約1万1000人の兵士のうち1000人がわずか3カ月で死亡したと語った。

北朝鮮とロシアはコメントしていない。

ウクライナ特殊部隊の報道官は1月31日、BBCに対し、自分が話しているのは、自分たちが戦っているクルスク州の一部地域についてのみのことだと説明した。報道官は、前線の長さについては言及しなかった。

これは全体像ではないが、北朝鮮の兵士が大きな損失を被ったことを示唆している。

米紙ニューヨーク・タイムズも、北朝鮮兵が前線から撤退したと報じている。

同紙はアメリカ当局者の話として、この撤退は一時的なものかもしれず、追加訓練を受けた後や、ロシア側が大きな損失を避けるための新しい展開方法を考案した後に、北朝鮮兵が戻る可能性はあると伝えている。

韓国の情報機関によると、北朝鮮兵は現代戦の現実に対する準備が不十分で、特にウクライナのドローン(無人機)攻撃に対して脆弱でだと報告されている。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と北朝鮮の金正恩総書記は、ここ数カ月で二国間関係を深め、安全保障および防衛条約に署名した。

北朝鮮からロシアへの支援は現在、大量の弾薬や武器の供給にも及んでいる。

ウクライナの精鋭部隊は昨年8月、クルスク州に電撃攻勢をかけ、1000平方キロ以上のロシア領土を奪取した。

その後、ロシア軍はその地域のかなりの部分を奪還することに成功している。

ウクライナの奇襲は、戦争の力学を変えることを目的としていた。

この作戦は、特にウクライナ東部の1000キロ以上にわたる前線の他の部分について、ロシアからの圧力を軽減するのが目的だった。

ロシア軍は東部で前進を続けており、最近ではドネツク地域のいくつかの集落を占領している。

ウクライナは、現在クルスクで占領している領土を、ロシアとの停戦や和平交渉のための交渉材料として保持しようとしている。

ロシアは2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始した。

(英語記事 Ukraine says North Koreans may have pulled out of front line

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cre83ge4v78o


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