2025年3月20日(木)

BBC News

2025年2月18日

滑走路では上下逆さまになった旅客機が横たわり、救助活動が行われた

カナダのトロント・ピアソン空港で17日、旅客機が着陸時に墜落し、上下逆さの状態で止まった。子ども1人と大人2人が深刻なけがを負ったと、救急当局が発表した。

米連邦航空局(FAA)によると、事故機はデルタ航空4819便で、子会社のエンデヴァー・エアが運航していたという。17日午後2時45分(日本時間18日午前4時45分)ごろ、着陸しようとして墜落した。

同空港のデボラ・フリント最高経営責任者(CEO)は記者会見で、重いけがを負った乗客はいないとした。一方で救急当局は、子どもと60代の男性、40代の女性の計3人が深刻なけがをしたと発表している。また、現地の救急当局は、18人が病院に搬送されたと説明した。

デルタ航空は、同社のCRJ900型機が関係する事故が午後2時15分ごろに発生したと説明。事故機には乗客76人、乗員4人の計80人が搭乗していたとした。

トロント・ピアソン空港は、「乗客乗員は全員無事」だと述べている。

ソーシャルメディアに投稿された画像では、雪に覆われた滑走路に、ひっくり返って屋根が下になったとみられる旅客機が横たわっている。また、少なくとも片翼が欠けているように見える。

横転した機体から人々がよじ登るように脱出し、消防隊員が事故機に泡を噴射している場面の動画も、ソーシャルメディアに投稿されている。

BBCがアメリカで提携するCBSは、事故時には小雪が降り、風速17メートル以上の突風と横風が吹いていたと伝えた。

空港のあるオンタリオ州の航空救急当局は、航空救急ヘリコプター3機と救急車2台を現場に急行させたとした。

デルタ航空によると、空港は事故後まもなく閉鎖された。FAAは空港内の航空機に地上待機を指示した。

カナダの運輸安全委員会(TSB)は、「情報収集と事故調査」のためにチームを派遣しているとした。

ロイター通信によると、現地の警察は「乗客のほとんどは無事とみられるが、まだ確認に努めている段階で、現場で調査している」と説明した。

オンタリオ州の一部ではここ数日、大雪が降って気温は氷点下となり、トロント・ピアソン空港では遅延が発生していた。

トロントの街は12日と16日の2回の暴風雪で、30〜50センチの雪で覆われた。

北米で航空機の重大事故が起きたのは、過去1カ月で少なくとも4回目。米首都ワシントンのロナルド・レーガン空港付近で起きた旅客機と軍用ヘリコプターの空中衝突事故では、乗客乗員67人全員が死亡した。

(英語記事 Three critically injured after plane flips at Toronto airportPlane flips over on landing in Toronto, leaving three critically injured

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/c8r5rn3mz0go


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