2025年4月22日(火)

BBC News

2025年3月28日

エジプト・ハルガダ沖で撮影された、シンドバッド・サブマリンズの潜水艇

エジプト東部ハルガダの沖合の紅海で27日、観光用の潜水艇が沈没し、地元当局などによると、ロシア人観光客6人が死亡した。

当局によると、午前10時ごろ、潜水艇シンドバッド号が沈没した。乗っていた39人が救助され、うち9人が負傷した。負傷者のうち4人は重体だという。

ロシアのタス通信は、ロシア当局者の話として、死者のうち2人は子どもだったと伝えた。

エジプト・紅海県のアムル・ハナフィ知事によると、乗客45人の国籍はロシア、インド、ノルウェー、スウェーデン。ほかに、エジプト人乗組員5人も乗船していたという。

事故の原因は明らかになっておらず、当局が調査を進めている。ロシアのツアー業者協会は、潜水艇が暗礁にぶつかり、水深20メートルで内部の空気圧が失われたと、通信アプリのテレグラムに投稿した。

紅海での観光船事故は、ここ半年で2件目。昨年11月にはエジプト南東部マルサ・アラムの沖合で、小型船が転覆し、11人が行方不明となった。全員死亡したとみられている。

シンドバッド号は、観光用潜水艇として数年間運航していた。

運航会社のシンドバッド・サブマリンズは、ハルガダの海岸線近くのサンゴ礁を見るため、乗客を案内していると説明している。同社ウェブサイトによると、このツアーでは乗客は水深25メートルまで潜れるという。

ハルガダはカイロの南東に位置する、ビーチとサンゴ礁で有名な観光地。

英ブリストルで暮らすジェイムズ・オルドリッジさんは今年2月、今回の事故と同じ、潜水艇によるツアーに参加したという。「潜水艇はよく整備されていて、宣伝写真の通りだった」とBBCに話した。

また、乗客は多言語で録音された安全対策の説明を聞いたとし、ライフジャケットは支給されなかったと話した。

そして、「私たちは40分間、サンゴ礁を巡った。最初の20分間はサンゴ礁を向いていたが、潜水艇が接近し過ぎたことはなかったし、危険を感じることもなかった。帰りは海に向いていた」と述べた。

(英語記事 Six dead after tourist submarine sinks in Red Sea

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/c98483876z6o


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