アメリカ政府がロシアとウクライナの和平合意実現を追求する中、ロシアは23日夜から翌日未明にかけてウクライナの首都キーウに大規模な攻撃を実施し、多数の死傷者を出した。少なくとも12人が死亡、数十人が負傷した。
キーウのヴィタリー・クリチコ市長は、破壊された集合住宅の現場を訪れ、ロシアは平和を求めるというがそれはあくまでもロシアにとっての平和にすぎないと非難した。
南アフリカを訪問中だったウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、アメリカ案に沿って領土をロシアに割譲するつもりはないとあらためて強調。「ロシアに停戦の用意があると言うなら、ウクライナへの大規模攻撃をやめなくてはならない。我慢の限界にきているのはウクライナ人の方だ。攻撃を受けているのは他でもない我々なのだから」と述べた。
ロシアの攻撃を受けたキーウの住人たちはBBCに、アメリカは公正な仲介をしていないと批判した。
爆撃されたキーウの現場から、BBCのジョン・ドニソン特派員が報告する。