ドナルド・トランプ米大統領は29日、就任100日目を迎え、ミシガン州で演説を行った。集まった支持者たちに対し、自身の業績を誇示するとともに、政敵を攻撃した。
トランプ氏は、「この国の歴史上のどの政権よりも最も成功した最初の100日」になったと発言。移民政策や関税が成功していると述べた。
一方で、自分の支持率が落ちたという世論調査は「フェイク」だと語った。
トランプ氏の就任後、アメリカに不法入国する移民の数は劇的に減少した。南部国境での出入国者数は、昨年3月の14万人から、7000人強に減った。
ホワイトハウスはまた、この100日間で6万5700人近くの移民が国外追放されたと発表している。ただしこれは、当局が27万人以上を国外追放した昨年度よりペースは遅い。
経済は、トランプ氏が世界的な貿易戦争を仕掛けていることから、政権にとって弱点となる可能性がある。
トランプ氏はこの日の演説で、卵の価格が87%下落したと主張したが、これは最新の政府発表と矛盾している。
また、ギャラップの世論調査によると、トランプ氏の就任100日後の支持率は44%だった。第2次世界大戦後の大統領で、この期間に支持率が50%を下回ったのはトランプ氏だけだ。