
スウェーデンの都市ウプサラで29日、銃撃事件があり、3人が殺害された。警察が発表した。
スウェーデンでは近年、銃撃事件やギャングによる襲撃事件が増加しており、国民の懸念が高まっている。政府は銃規制を強化する方針を打ち出している。
現地メディアによると、銃撃事件はウプサラ中心部のヴァクサラ広場に近い美容院で起きた。容疑者はスクーターで現場を去り、現在も逃走中だという。ウプサラは首都ストックホルムの北にあり、大学で知られる。
警察は殺人事件として捜査を進めている。国営放送SVTは、犠牲者の一人について、ギャングリーダーの親族に対する計画的な攻撃に絡んで捜査を受けていたと報じた。
この日は、春祭りの行事ワルプルギスの前日だった。この行事では、ウプサラに多くの人が集う。
目撃者は、「すべてがあっという間に起きた。バーン、バーン、バーンという感じだった」と、スウェーデンの放送局TV4に話した。
別の男性はスウェーデンのテレビ局に、「とても驚いたし、怖かった」と話した。事件発生からまもなくして、「多くの警察と救急車」が通りを封鎖し、付近にいた人々は離れるよう言われたという。
警察はウェブサイトで、ワルプルギスの祭典を前に、「人々の間に懸念がある」ことを認めた一方、初期捜査の分析では今回の事件は「単独事案」であり、「公衆への危険はない」とした。
スウェーデンでは2月、中部エーレブルの成人向けの学校で銃撃事件が発生し、10人が殺害された。