
北朝鮮とロシアを結ぶ初の自動車橋の建設が4月30日、始まった。北朝鮮はこれを、両国関係にとって「意義深い」画期的な事業だと位置づけていると、国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。
この橋は、北朝鮮北東部の豆満江に架けられる。ロシアと北朝鮮の間にある唯一の陸橋となっている、ソヴィエト連邦時代に造られた鉄道橋「友情橋」の近くに建設される。
自動車橋の計画は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が昨年、平壌を訪問し、北朝鮮と「包括的戦略的パートナーシップ」条約に署名した際に決定された。
ロシア紙コメルサント紙によると、2026年半ばまでに完成する予定。
着工を祝う式典で、ロシアのミハイル・ミシュスチン首相は、この橋は「単なるエンジニアリングの域をはるかに超えたものだ」と演説。「友好的な、よき隣人同士の関係を強化し、地域間協力を拡大したいという、共通の願いを象徴している」と付け加えた。
新たな橋の建設は、ロシアと北朝鮮の関係の深まりを示している。共に国際社会から
の厳しい制裁対象となっている両国は、2022年にロシアがウクライナへの本格侵攻を開始して以来、接近を強めている。
北朝鮮兵600人が戦死か
韓国の国会議員らは30日、当局からの情報をもとに、北朝鮮兵600人以上がロシアのためにウクライナと戦い、死亡したとみられると述べた。
議員らはまた、北朝鮮からの軍事支援の見返りとして、ロシアは北朝鮮に、スパイ衛星やドローン(無人機)、対空ミサイルの技術支援を提供したようだと付け加えた。
北朝鮮は今週、ロシア西部クルスク州の国境地帯をロシア軍が「完全解放」するのを、北朝鮮の兵士らが支援したと明らかにした。ウクライナは8カ月前に同州を急襲し、一部を支配してきた。
ウクライナは、自軍の一部がまだクルスク州に残っているとしている。
(英語記事 North Korea: First road bridge to Russia 'significant' development)