キリスト教カトリック教会は7日、教皇フランシスコの死去を受けて次の教皇を選ぶための教皇選挙会議(コンクラーヴェ)を開始した。
ヴァチカン市国には世界各地から最高役職の枢機卿が集まり、礼拝の後、80歳未満で投票権を持つ枢機卿133人が投票の場となるシスティーナ礼拝堂に入った。
選挙に参加する枢機卿たちは今後、教皇が決まるまで外界から隔離される。投票総数の少なくとも3分の2を誰かが獲得するまで、投票は繰り返される。
投票が数日にわたり繰り返されるのは珍しいことでなく、歴史的には数カ月から数年かかったこともあるものの、規則の変更などを受けて20世紀初め以降の平均期間は3日。20世紀最長のコンクラーヴェは5日間に及んだ。
教皇フランシスコと前任の教皇ベネディクト16世はどちらも、投票2日目に選ばれた。教皇フランシスコは2013年3月に5回目の投票で、前任のベネディクト16世は2005年に4回目の投票で、それぞれ選ばれた。
7日に行われた1日目の投票結果は、伝統にのっとり礼拝堂から上る煙によって世界に知らされた。
聖ペトロ広場に集まった数万人が目にしたのは、まだ教皇が決まらないことを意味する黒い煙だった。
現地からアリーム・マクブール宗教編集長が報告する。