
フィオナ・ニモニ、マイケル・ブリストウ・アジア太平洋編集長
日本の最も有名なスポーツ界のスターの一人だった、元プロ野球選手の長嶋茂雄さんが3日、死去した。89歳だった。
所属していた読売ジャイアンツの声明によると、肺炎のため東京都内の病院で死去した。
「ミスター・ジャイアンツ」の愛称で親しまれた。1960年代から70年代にかけ、ジャイアンツの日本シリーズ9連覇に貢献した。プロ通算2186試合に出場し、444本塁打を放った。
訃報を受けて林芳正官房長官は、長嶋さんが社会に「明るい夢や希望」を与えたと述べた。
日本が経済的に発展し、自信を深めていった時代に、長嶋さんはその才能、そして魅力によって、大きな人気を博した。
かつて長嶋さんとの「ON」コンビで他チームから恐れられ、現在も本塁打の世界最多記録を保持する王貞治さん(85)は、「長嶋さんにはいろいろと教えていただきました。一緒に野球ができたことを本当に感謝しています」とのコメントを発表した。
現在、日本の最も有名な野球選手の一人で、米大リーグのロサンゼルス・ドジャースでプレーする大谷翔平さん(30)は、長嶋さんと一緒に写った写真を自らのインスタグラムに投稿。「心よりご冥福をお祈りいたします」とつづった。
「ミスター・プロ野球」とも呼ばれた長嶋さんは、天皇が初めて観戦したプロ野球の試合でサヨナラ本塁打を打ったことでも広く知られる。
17年の選手生活で、セントラル・リーグの首位打者タイトルを6回獲得し、1974年に現役を引退した。
その後、ジャイアンツの監督として計15シーズンで指揮をとり、2回の日本シリーズ制覇へとチームを導いた。
林官房長官は記者会見で、長嶋さんについて、「太陽のような存在とも評された」、「長年にわたってプロ野球界において数々の輝かしい成績を残され、野球界が生んだ国民的なスターとして、社会に明るい夢や希望を与えられました」と述べた。
(英語記事 Japanese baseball legend Shigeo Nagashima dies aged 89)