
ウクライナのイーホル・クリメンコ内相は22日、キーウ州で前夜からロシア軍によるミサイルとドローン(無人機)による攻撃があり、少なくとも9人が死亡し、多くの人が負傷したと発表した。
クリメンコ内相はソーシャルメディアへの投稿で、住宅地、病院、スポーツ施設が被害を受けたと明らかにした。
キーウ市のヴィタリー・クリチコ市長によると、死者のうち少なくとも6人は、首都キーウの高層住宅にいたという。市内ではほかに33人が負傷したという。
ここ数週間、ロシアはウクライナの都市に対して大規模な空爆を繰り返している。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はXへの投稿で、23日に英ロンドンを訪問し、この紛争について協議する予定だと述べた。
ウクライナ空軍によると、最新の攻撃ではロシア軍がドローン352機とミサイル16発をウクライナ領内に向けて発射し、その大半がキーウ周辺を標的にしていたという。
首都各地では、複数の火災が報告されている。
ウクライナの緊急サービス当局は、破壊された高層住宅から住民が避難する様子の映像を公開した。建物は依然として炎上しており、住民たちはショックを受けているように見える。
地元当局によると、地下鉄駅の出入口も損傷を受けたという。多くの市民が夜を地下鉄駅で過ごし、身を守っていた。
ロシアによるキーウへの攻撃は、17日未明にかけて続いた空爆に続くもの。この攻撃では少なくとも28人が死亡し、100人以上が負傷した。2022年2月に始まったロシアの全面侵攻以降、首都に対する攻撃としては最大規模の一つとされている。