2025年7月16日(水)

BBC News

2025年6月25日

路上でスマホをひったくり通行人ともみ合った後、片方の靴を現場に残して逃走した犯人(中央)をとらえた防犯カメラ映像(シティ・オブ・ロンドン警察公表、2024年8月7日、ロンドン・ラドゲートヒル)

ロンドン中心部で昨年8月、路上でスマートフォンをひったくり、他の通行人に取り押さえられそうになったのち、片方のスニーカーを現場に残して逃げていた男が、スニーカーのDNA鑑定結果から逮捕され、23日に有罪判決を受けた。

スぺンサー・ドゥアルテ被告(28)は昨年8月7日、ロンドン中心部ラドゲート・ヒルの路上で被害者の手から電話を奪った。そのまま自転車で逃げようとしたものの、ほかの通行人たちに取り押さえられそうになり、スニーカーを片方落として逃走した。

被告が片足だけ靴を履いた状態で現場を離れる様子が、防犯カメラに記録されていた。

警察は現場に残されたスニーカーをDNA鑑定に回し、全国DNAデータベースと照合した結果、身元を特定した。

「我々のシンデレラに靴はぴったり」

ドゥアルテ被告はイングランド南東部エセックス州在住。23日にロンドン中央刑事法院に出廷し、窃盗1件を認めた。量刑は9月に言い渡される予定。

シティ・オブ・ロンドン警察の鑑識責任者アンドリュー・ウォーカー氏は、「靴から十分な量のDNAを採取できたので、全国データベースで一人の重要参考人を検索できた」と説明した。

ウォーカー氏はさらに、登録済みの人物のプロファイルと一致する「ヒット」が得られたと述べ、「この靴は我々の『シンデレラ』にぴったりだった。おかげで、彼を法廷に立たせることができた」と話した。

(英語記事 Phone snatcher caught with DNA from lost shoe

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/c1wperyz239o


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