イギリスのレイチェル・リーヴス財務相は3日、前2日に下院で涙を流したことについてインタビューに応じ、「大変な一日」だったため、「明らかに動揺していた」と認めた。
一方で、「個人的な問題」に対処していたとして、何があったのかについては詳しく触れなかった。
リーヴス氏はこの日、キア・スターマー首相と共に、ロンドン東部の病院を予定外で訪問。ウェズ・ストリーティング保健相が政府の国民保健サービス(NHS)10カ年計画を発表するのに合わせて演説した。
イギリス政府は今週、福祉制度の維持を強く求める与党・労働党内の造反を受けて福祉改革法案を大幅に修正した。
これが、リーヴス財務相が推進してきた財政改革の実現が厳しくなったとの見方があり、財務相の涙もそれに関係するのではないかと取りざたされている。
この光景は、2日の金融市場にも影響した。
病院で取材したクリス・メイソン政治編集長は、閣僚らはリーヴス財務相への支持を示すために一生懸命だったと伝えた。