2025年11月8日(土)

BBC News

2025年11月5日

遺体を乗せた赤十字の車両(ガザ市、4日)

イスラエルは4日、パレスチナ・ガザ地区のイスラム武装組織ハマスから、赤十字を通じて棺(ひつぎ)を受け取ったと発表した。死亡した人質1人の遺体が収められていると、ハマスは主張しているという。

イスラエル軍は、身元特定のため、遺体をテルアヴィヴにある国立法医学センターへ移送する予定だ。

これに先立ち、ハマスの軍事部門は、ガザ市東部のシャジャイヤ地区でイスラエル兵の遺体を収容したと発表した。

同地区は現在もイスラエル軍の占領下にあるが、イスラエルはハマスの構成員および赤十字職員による遺体の捜索を許可している。

また、ガザ市内の病院関係者は同日、北部ジャバリア地区で男性1人がイスラエル軍の攻撃により死亡したと述べた。

イスラエル軍は、自軍の支配地域を示す「イエローライン」を越えて侵入し、脅威をもたらした「テロリスト」を部隊が殺害したと発表している。

イスラエル政府は、アメリカが仲介した停戦合意が10月10日に発効して以降、死亡した人質の遺体の収容をハマスが意図的に遅らせていると非難している。

ハマスは、がれきの下から遺体を発見するのは困難だと主張している。

停戦合意の下でハマスは、拘束を続けていた人質の生存者20人と、死亡した人質28人を、72時間以内に引き渡すことに同意していた。

生存していたイスラエル人の人質全員は10月13日に、パレスチナ人の囚人250人と、ガザ地区で拘束した1718人との交換で解放された。

イスラエルは、4日までにハマスが引き渡したイスラエル人の人質18人の遺体と外国人の人質2人(タイ人1人、ネパール人1人)の遺体との交換で、パレスチナ人270人の遺体を引き渡した。

4日以前にガザ地区に残されていた死亡した人質は8人で、うち6人はイスラエル人、1人はタンザニア人、1人はタイ人だった。

ガザ地区に残されていた死亡した人質のうち1人を除く全員は、2023年10月7日にハマス主導で行われたイスラエル南部への攻撃の際に拉致された251人の中に含まれていた。この攻撃では、約1200人が殺されている。

この攻撃を受けてイスラエルはガザ地区で軍事作戦を開始。ハマスが運営するガザの保健省によれば、これまでに6万8800人以上が殺害された。

(英語記事 Israel receives coffin Hamas says contains Gaza hostage's body

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cj3zv8jzm0zo


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