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よくわかる中小企業の継ぎ方、売り方、たたみ方
松村正哲 編著・髙野総合会計事務所 著・荒井邦彦 著

目次 立ち読み

 

昨今では社長の高齢化や、産業構造の転換による苦しい経営に悩む中小企業が増えています。それゆえ事業承継、M&A、廃業の準備を進めることが、日本全体の重要課題といえましょう。
しかし、そのような中小企業の悩みに応える話題を網羅する、専門家による本はこれまで無に等しく、このジャンルには‘元倒産社長’による体験談本や経営コンサルタントによるざっくりとした指南書がほとんどでした。
本書は、各分野における専門知識と実績を有するエキスパートが執筆を分担し、中小企業が抱える問題点について、ノウハウや体系的知識をわかりやすく解説した本で、事業承継、M&A、税金対策、廃業、倒産等々、実務的な手続きについてはもちろん、それぞれの場面で必要なテクやコツにも言及しています。
経営者だけではなく、経営者を支援する金融機関、士業、コンサルタントの実務に役立てていただきたいというのが、執筆陣の願いです。

<書籍データ>
◇四六判並製 303ページ
◇定価:本体1,400円+税
◇2015年1月20日発売
◇ISBN: 978-4-86310-139-5

<著者プロフィール>
松村正哲(まつむら・ただあき) 編著、1・4・5章執筆担当
弁護士(1997 年に森綜合法律事務所(当時)入所、2004 年に森・濱田松本法律事務所パートナー就任、現在に至る)。事業再生・倒産、M&A・企業再編や訴訟・紛争案件を中心に、企業法務全般を取り扱う。2008 年~ 2012 年までは、駿河台大学法務研究科非常勤講師(倒産法)を務める。三光汽船株式会社の会社更生事件では、法律家アドバイザーも務めた。著書・論文に『事業再生の迅速化』、『倒産法全書 上巻・下巻』(いずれも共著、株式会社商事法務)、『論点体型 会社法4 株式会社IV(定款変更・事業譲渡・解散・清算)、持分会社』(共著、第一法規株式会社)、『総特集 条件緩和企業の債権管理・回収』(共著、ターンアラウンドマネージャー)など多数。

小宮孝之(こみや・たかゆき) 2章執筆担当
税理士法人髙野総合会計事務所シニアパートナー。公認会計士、税理士。法人の会計税務コンサルティングに精通しているFAS部門に所属。事業再生や税務会計コンサルティング全般のほか、中小企業の経営コンサルティングなど幅広いジャンルのサポートを行っている。

伊藤博昭(いとう・ひろあき) 2章執筆担当
税理士法人髙野総合会計事務所シニアマネージャー。税理士。個人税務に精通している個人資産部門に所属。数多くの相続税申告業務のほか、相続発生前の節税対策、財産承継対策、事業承継対策など幅広い個人税務のサポートを行っている。

佐々木孝成(ささき・こうせい) 2章執筆担当
税理士法人髙野総合会計事務所シニア。税理士。個人税務に精通している個人資産部門に所属。組織再編や農地を使った事業承継を中心に節税対策を行っているほか、数多くの相続税申告や法人税申告にも携わる。

梶原章弘(かじはら・あきひろ) 2章執筆担当
税理士法人髙野総合会計事務所シニア。税理士。個人税務に精通している個人資産部門に所属。数多くの相続税申告や法人税申告にも携わり、相続対策や節税対策など円滑な事業の承継に関するサポートを行っている。

荒井邦彦(あらい・くにひこ) 3章執筆担当
株式会社ストライク代表取締役。公認会計士・税理士。1999 年にM&A 仲介・助言専門会社、株式会社ストライクを設立し、代表取締役に就任。インターネット上に日本初のM&A 市場「SMART」を創設し、数多くの中小企業のM&A を仲介するほか、企業評価やデューディリジェンスに携わる。

 

 

 

 

<立ち読み>

 

「息子が跡を継いでくれるけど、会社の株や資産はどうやって承継させるのが一番いいんだろうか。相続税も心配だ」
「もう俺も年だし、そろそろ引退したいけど、子供たちは跡を継ぐ気はないようだ。誰かに会社を継いでもらいたいけど、どうやって探せばいいのかな」
「頑張ってここまで会社を経営してきたが、赤字が続くばかりでこのままではジリ貧だ。傷が浅いうちに会社をたたみたい」
この本は、このような中小企業の社長のお悩みにお答えするために執筆されました。中小企業の社長の高齢化が進んでいます。また、産業構造の転換により、苦しい経営を強いられている中小企業も多くあります。このような状況下で、中小企業の事業承継、M&A、廃業を進めていくことが社会の重要課題になっています。
しかし、中小企業が直面しているこのような問題を全て網羅し、かつ専門家が執筆した本は今までありませんでした。企業経営者の事業承継は会計士・税理士、M&Aは仲介会社、廃業・倒産は弁護士と、各分野の専門家が異なるため、1人の執筆者で全てを網羅するのが難しいからであると思われます。
そこで、本書では、各分野において専門知識と多数の実績を有するエキスパートが集結して、執筆を分担することとしました。「第2章 会社の相続で揉めないために」は、企業経営者の事業承継に強い髙野総合会計事務所、「第3章 M&Aを活用した親族外への事業承継」は中小・中堅企業のM&A仲介に強い株式会社ストライクの代表取締役社長である荒井邦彦氏、そして「第1章 会社経営からの卒業──事業承継、M&A、廃業」、「第4章 会社を前向きに廃業する」、「第5章 最終手段としての倒産手続」は、事業再生・倒産を専門分野の1つとする弁護士である私が執筆しております。
本書は、中小企業が抱える多くの問題点について、単なるノウハウの羅列にとどまらず、これ1冊で全てがわかる本として、専門的な知識を網羅的に分かりやすくご説明しております。したがいまして、お悩みを抱える中小企業の経営者の皆様だけでなく、そういった経営者の皆様を支援する金融機関のご担当者、士業の先生方、コンサルタントの方々にも是非お読みいただき、実務に役立てていただけましたら幸いです。
弁護士 松村正哲


 


 

<目 次>

 

はじめに

第1章 ◆ 会社経営からの卒業─事業承継、M&A、廃業
1 経営者の高齢化で、事業承継、廃業が待ったなし!
2 業績不振の会社は、事業再生or転廃業へ
3 会社経営をやめるとき、高齢・引退型と業績悪化型がある
4 高齢・引退型の場合―事業承継or廃業の判断基準
5 業績悪化型の場合―廃業or倒産手続の判断基準

第2章 ◆ 会社の相続で揉めないために
1 会社相続と骨肉の争い
2 経営の承継対策(後継者の選定・育成)
3 財産の承継対策
4 対策効果の検証
事例で学ぶ終活の法則❶ 専門家のアドバイスから学んだ
自社株・納税対策のコツとテク

第3章 ◆ M&Aを活用した親族外への事業承継
1 中小企業の後継者不在にも有効なM&A
2 M&Aの進め方
3 M&Aの手法
事例で学ぶ終活の法則❷ 親族外への事業承継はM&Aで友好的に解決

第4章 ◆ 会社を前向きに廃業する
1 廃業には、高齢・引退型と業績悪化型がある
2 業績悪化型において、前向きな良い廃業をする
3 業績悪化型において、廃業を決断すべきタイミング
4 なぜ廃業を決断できないのか
5 廃業の手続
事例で学ぶ終活の法則❸ 思い切った廃業への決断で会社を整理、
第2の人生をスタートさせる

第5章 ◆ 最終手段としての倒産手続
1 倒産手続が避けられないとき
2 債務整理手続にはどのような種類があるか
3 破産手続
4 特別清算手続
5 民事再生手続
6 私的整理の種類
7 特定調停手続
8 どの手続を選択するか
9 個人保証をどのように処理するか
10 自宅を確保するための手段
事例で学ぶ終活の法則❹ やむなく破産になっても、まだやれることはある

 

 

 

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