塔とは何か

建てる、見る、昇る

林 章
塔とは何か
塔とは何か
建てる、見る、昇る
林 章

ひとはなぜ「塔」に憧れ、より高い「塔」を建てようとするのだろうか。 独自の視点で「建築物」の魅力を引き出す著者が、「バベルの塔」から「東京スカイツリー®」まで「塔」歴史と意味を紐解く。

定価:1,540円(税込み)
B6判並製、256頁 
発売日:2012年 3月20日
ISBN:978-4863100954
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古代より人間は「塔」に魅せられてきた。
しかし、現代においていったい「塔」とは何か、と聞かれて充分に答えるのは容易ではない。
辞書をひけば「五重塔」など古い塔については詳しくても、「塔」については「高くそびえたつ建築物」といった簡単な解説に留まっているのがほとんどだ。
例えば「東京タワー」は、建築法規上「建築物」ではなく、「工作物」と呼ばれるべき「鉄塔」である。
実は「塔」は、その歴史的、文化史的な視点、意味や定義もあいまいなまま建てられ続けてきたのではなかったか。
本書では、「バベルの塔」にはじまり、「エッフェル塔」や「五重塔」、「東京タワー」など数々の「塔」について考察し、また「東京スカイツリー®」についても資料図版とともにその建設概要を紹介する。
「塔」についての再認識・再評価を促し、その素晴らしさを伝える一冊。

著者プロフィール
林 章 (はやし あきら)

1945年広島市生まれ。早稲田大学商学部卒業。大手建設会社においてPR誌編集長、建設歴史館館長、建築文化ギャラリーのディレクターなどを歴任し、退職後現在フリーで都市文化・建設文化について評論・著述をおこなう。近著に『よみがえる古代 大建設時代』(共著、東京書籍)、『八角屋根の東京駅赤レンガ駅舎』(朝日新聞出版)、『東京駅はこうして誕生した』(小社刊)などがある。

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